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私は他人から見て、自分が「良い人」に見えるように行動します。「人に嫌われたくない」「悪い印象を持たれたくない」と自分のことばかり考えて、そうなるのだと思います。この行動をすれば「あなた、良い人ね」と言われるだろう、ということを計算で行動するのです。
ここまで読まれて、私のことをすごく嫌な人間だと思うかもしれませんが、大半の人は私のような考え方をしているのではないかと推測します。
この記事では、「偽善者」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「偽善者」の意味と語源
「偽善者」の意味
それでは「偽善者」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「偽善者」は「ぎぜんしゃ」と読みます。
「偽善者」とは「善い人のふりをする人」という意味です。
本心から良い行動をしようと思ってする人ではないということですね。
「偽善者」の語源
続いて「偽善者」の語源をご紹介します。
「者」は「人」という意味ですので、「偽善者」というのは「正しいことをいつわる人」、「正しい行動と見せかけている人」ということになるのです。
「偽善者」は人のことを指しています。具体的にどのような人かというと、世間の人の為と言いつつ、結果的に自分の利益しか考えていないような人、自分の人気が上がるように良い人のふりをすることです。立派な発言などから凄く良い人に見えて本心は腹黒く、自分のことしか考えていないような人のことを言います。
「偽善者」の英語表現と類義語
「偽善者」の英語の表現
次に「偽善者」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- hypocrite(偽善者)
【例文】
- He who is true is a hypocrite(本当の彼は偽善者だ)
- I seem to seem to be a hypocrite from a subordinate(私は部下から偽善者と思われているようだ)
「hypocrite」は「ねこかぶり」という意味もあります。「ねこかぶり」というのは「本性を隠して大人しく見せている」ということです。また「hypocrite」の語源は、ギリシャ語の「役者」という意味です。
「偽善者」の類義語
「偽善者」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 食わせもの(くわせもの)
- ぶりっこ
「食わせもの」というのは「一見立派に思えるけれどいい加減」「にせもの」ということです。
「ぶりっこ」は「女性が異性の前で出来ない子と振舞う姿」で偽りの姿を装うことです。
こちらも「言葉をうまく飾り、表情を上手に繕(つくろ)う」という意味で、偽善者によく似た意味を持つ四字熟語です。
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「偽善者」の使い方
最後に「偽善者」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「国会議員の大半は、偽善者と言われている」
- 「ボランティア活動を就活の為に始めて、偽善者と呼ばれた」
- 「彼は偽善者と勘違いされているけれど、純粋に相手のことを考えて行動している」
- 「他人の為の行動が結果的に自分の為になっているので、偽善者と呼ばれてしまう」
- 「偽善者呼ばわりされても仕方がないだろう」
「偽善者」は善い行いをしている人もいるのですが、「善い行いをするふり」をする人も多く悪いイメージが強いです。
「偽善者と(呼ばれる)」「偽善者(呼ばわり)」などと使われることが多いですね。
「偽善者」でも良い
良い人のふりをするというのは、聞こえは非常に悪いですよね。しかし、口だけで行動しない人は悪者扱いでも良いとは思いますが、実際に良い人のふりをして行動を起こすのは善人ではないでしょうか。たとえ自分の利益だけを考えてその行動をしていたとしても、他人の為になっているのであれば偽善ではなくなります。
「偽善者」の行動から本物に変化していくパターンが多いのではないかと思います。純粋に他人のことだけを考えて行動するというのは難しいことです。
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