「影法師」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語・英語表現】

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「影法師」といえば、小学生の頃は影踏みをしながら友達と帰ったことを思い出します。鬼さんに踏まれないように、一生懸命、自分の影と一緒に道路を走っていました。時間が経つにつれて少しずつ影が長くなり、逃げる距離も長くなるのです。

また、何人かで集まって色々な形の影を作って「影法師」で絵を描いたりした方も少なくないのではないでしょうか。

ところで以前は「影帽子」かと思っていましたが、「法師」なので何故お坊さんなのでしょうか。

この記事では、「影法師」の意味や語源、使い方の例文、類義語や英語の表現をご紹介します。

 

 

「影法師」の意味と語源

 

「影法師」の意味

それでは「影法師」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが、「影法師」は「かげぼうし」と読みます。

「影法師」とは「光が当たって出来る人影」という意味です。

太陽、月、人口の灯りで障子や、すりガラス、地面に映る人影のことを言います。

 

「影法師」の語源

 

続いて「影法師」の語源をご紹介します。

「影法師」の「法師」とは僧侶、つまりお坊さんを意味しています。しかし、「影法師」はお坊さんのことではありません。人のことを言います。

大昔は、物事を擬人化する際に「法師」とか「坊主」などお坊さんを使用していました。

「一寸法師」も「琵琶法師」も「法師」ですが、お坊さんではありません。「法師」は立派な僧侶のことも指しますが、少し馬鹿にしたようなニュアンスで使用されることが多かったのです。

次に「影」ですが、これは常に私たちに付いてくるものですね。人に限らず、物体には付き物です。弱い光でも光を遮ると暗い部分ができ、それが「影」と呼ばれます。

「影法師」は人に光が当たり何かに映った際の影であり、人そのものではありません。しかし、人の形をして動くので「影法師」と擬人化されたのです。

 

「法師」でなくともよかったわけですが、やはり昔の人にっとって「影」は不思議な存在であり、幽霊でもなく俗人から離れているものが良かったようですね。

 

 

「影法師」の使い方

 

次に「影法師」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  • 「学校帰り、みんなで影法師を踏みながら帰った思い出がある」
  • 「夏の黄昏時、人がいないはずの座敷の障子に影法師が!」
  • 「夕暮れ時、彼と歩いて、手をつないだ影法師を追いかけながら歩いた」
  • 「朝日に照らされた私の影法師が長く、身長の倍にもなった」
  • 「満月の月明かりに照らされて、影法師が映ったのをずっと眺めていた」
  • 「隣の家は、夜になると窓の明かりと影法師がカーテン越しにゆらゆら揺れている」
  • 「花火に照らされて、出来た影法師が印象的だった」

「影法師」は太陽や月だけではなく、人工的な光で出来た人影のことも指します。

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「影法師が(映った)」「影法師を(踏む)」などと使用されることが多いですね。

 

 

「影法師」の類義語と英語表現

 

最後に「影法師」の類義語、英語表現をご紹介します。

 

「影法師」の類義語

 

「影法師」の類義語をご紹介します。

  • 人影(ひとかげ)
  • 影絵(かげえ)

 

「人影」と言うより「影法師」と言った方が何故か不気味な感覚になります。「影絵」は、キツネやカニを子供の頃によくやったものです。

 

「影法師」の英語の表現

 

では次に「影法師」の英語表現をご紹介します。

  • shadow(影、影法師)
  • silhouette(影絵、輪郭)

 

【例文】

  • Memories of returning while stepping on the shadow(影法師を踏みながら帰った思い出)

 

「shadow(シャドウ)」「silhouette(シルエット)」共に、日本語として普段から使用していますね。

 

 

まとめ

以上、「影法師」についてご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

読み方 かげぼうし
意味 光が当たって出来る人影
語源 法師に深い意味は無く、ただの影ではなく、人の影なので擬人化で「影法師」となった
類義語 ・人影(ひとかげ)
・影絵(かげえ)
英語表現 ・shadow(影、影法師)
・silhouette(影絵、輪郭)

 

「影法師」はお坊さんの影ではありません。人の影のことすべてを指しています。ただ「影」というよりも何かが動いているんだなという躍動感がありますよね。

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