「野次馬」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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人間の性として、騒がしくしているところに集まりたくなる気持ちがあると思います。私もあります。家の近くで消防車のサイレンが聞こえた時、深夜でも外に出て見に行ったり、予期せぬ人だかりに近づきテレビの撮影中の芸能人を見たり、などです。

気になってしまうのです。「どこで火事のなの?うちではないよね?」とか、「誰かいるの?テレビに映っちゃったりして。」などとついつい、身体が引き寄せられてしまうことがあります。

でもね、見るだけですよ。見ることに必死で写真撮影まで私は頭が回らないのです。

この記事では、「野次馬」の意味や語源、英語表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

 

「野次馬」の意味と語源

「野次馬」の意味

まず、「野次馬」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが、「野次馬」は「やじうま」と読みます。

「野次馬」とは「自分とは無関係なことに興味を持ち、騒ぎ立てる」「事故、事件などの現場に行き見物する人」という意味です。

自分に何にも関係ないことで、無責任に騒ぐ人を表わす言葉です。

「野次馬」の語源

続いて「野次馬」の語源をご紹介します。

「野次馬」とは元々、「親父馬(おやじうま)」という言葉が語源です。「おやじうま」が「やじうま」へと変化して行きました。

「親父馬」というのは「年老いた馬」ということで、「年老いた馬は役に立たない」または「年老いた馬は先頭を切って進めないため、若い馬の後についていく」という意味があります。そこから無責任に他人の出来事を囃し立てる人を表わす言葉になったのです。

役に立たない馬として他にも暴れ馬も「野次馬」とされることがあります。

「野次馬」の行為を好んで行う人を「野次馬根性」、他人の言動を冷やかしたり、非難したりすることを「野次る」という動詞化した言葉もあります。

「野次を飛ばす」などという使い方もされます。

 

「野次馬」の英語表現と類義語

「野次馬」の英語の表現

次に「野次馬」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

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  • Rubbernecking(野次馬)

【例文】

  • Curious spectators gather for a fire(火事に野次馬たちが集まる)
  • A road was blockaded in curious spectators(野次馬で道路が封鎖された)

「Rubbernecking」とは、「物見高い人」「むやみに(首を伸ばして)みる人」という意味があります。無意味な見物人を表わす言葉です。

「怖いもの見たさ」という意味で使用されることもあります。

「野次馬」の類義語

「野次馬」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 第三者(だいさんしゃ)
  • 傍観者(ぼうかんしゃ)

「第三者」とは「出来事の当事者以外の人」のことを指します。一般でも多く使用されますが、法律用語です。

「傍観者」は「傍らで、ただ見ているだけの人」という意味で「野次馬」のように無関係な人ばかりではなく、事件などに関係している人であっても、ただ見ているだけの人を「傍観者」と言います。

 

「野次馬」の使い方

最後に「野次馬」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「事故の音を聞きつけ、野次馬たちが集まってきた」
  2. 「母は野次馬根性丸出しで、人だかりに吸い込まれていった」
  3. 「野次馬たちはただ、その光景をスマホで撮影するだけだ」
  4. 「芸能人が田舎に来ると、野次馬がどこからともなく集結する」
  5. 「テレビの中継が始まると野次馬が顔を出し、Vサインでカメラに納まろうと必死だ」

事件や事故だけではなく、有名人に群がるという行為も「野次馬」と呼ばれます。

「野次馬(根性)」「野次馬たちが(あつまる)」などと使用されることが多いですね。

 

「野次馬」はほどほどに

「野次馬」は自分とは無関係なことに興味を示し、無責任な行動や言動をする人のことを言います。

最近はインターネットが驚異的に普及していますので、「記者もどき」が事件や事故をスマホで撮影し、すぐさまSNSに投稿するなどの行為が後をたちません。それはそれで事件解決などに役立つ場合もあるのですが、無責任に他人の行為や顔を世界中に晒してしまうので問題になっています。

撮影は証拠になりますが、SNSで拡散することはただの「野次馬」と言われてしまうので控えたほうが良いですね。

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