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私は料理をする際に出来るだけ簡単なものをと思い、つい「〇〇の作り方 簡単」と検索してしまいます。
出来るだけ時間も光熱費もかけずに『美味しいものを作りたい』『早く食べたい』と思ってしまうんです。
ただ、美味しいものを作る時はどうしても時間がかかってしまう料理もあります。
料理だけではありません。
焼き物、細工、野菜、美しいメイク、見やすい書類等々、良い物を作るためにはどうしても「手間暇」がかかってしまうものなのです。
この記事では、「手間暇」の意味や語源、使い方の例文、類義語や英語表現をご紹介します。
「手間暇」の意味と語源
「手間暇」の意味
最初に、「手間暇」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「手間暇」は「てまひま」と読みます。
「手間暇」とは、「労力と時間」という意味です。
「手間暇」だけで使うことは少なく、「手間暇をかける」という使い方が多いです。
「労力と時間をかける」ということですね。「手間隙」と書くこともありますが、こちらは常用外漢字です。
「手間暇」の語源
続いて、「手間暇」の語源をご紹介します。
まず、「手間」という言葉の説明をしていきます。意味は「仕事を仕上げる労力」「手を動かす」です。「手間賃」「手間取る」「手間をかける」などと使われます。労働や作業、動作のことを言います。
次に、「暇」は「余った時間」「することがない時間」という意味です。「休暇」「余暇」「暇人」などと使われ方も様々です。「暇」とは「時間」ということです。
「手間暇」という言葉は、「労働の時間」ということです。とにかくじっくりと時間をかけて物事を行うことを言います。
ただ作業に慣れていない不器用な人が物事を行う際にかかる時間は、「手間暇」とは言いません。手慣れた人が丁寧に手際よくする作業のことを言います。
「手間暇」の使い方
次に、「手間暇」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「手間暇かけて作った味噌は、とっても体にいい」
- 「彼女が久しぶりに、手間暇かけて美味しいご飯を作ってくれた」
- 「手間暇かけて出来た銀細工を手に取ってみる」
- 「手間暇を惜しまず、じっくりと焼き上げたお茶碗を割る職人」
- 「手間暇を惜しんでいては、良いモノ作りはできない」
「手間暇」は、時間をかけて良い物を作る行為を言います。
「手間暇を(かける)」「手間暇を(惜しまない)」などと使われることが多いですね。
「手間暇」の類義語と英語表現
「手間暇」の類義語
それでは、「手間暇」の類義語をご紹介します。
- 手塩にかける(てしおにかける)
- 丹精込める(たんせいこめる)
「手塩にかける」は「自ら面倒をみる」という意味で大切に育てるなど手を掛けることを言います。
「丹精込める」は「物事を真心こめて行うこと」という意味です。
「丹精込めて作った」などと使われます。どちらも丁寧に大切に物事を行ったり、作ったりすることで、二つが合わさった意味が「手間暇」に似ていますね。
「手間暇」の反対語には、以下の「無造作」「大雑把」があります。合わせてご覧ください。
「無造作」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】
「大雑把」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】
「手間暇」の英語表現
最後に、「手間暇」の英語表現をご紹介します。
- Time and effort(手間暇)
【例文】
- Vegetables grown with time and effort(手間暇かけて育てた野菜)
- It is important to spend time and effort cooking(手間暇をかけて調理することが大事)
「Time」は「時間」、「effort」は「努力」ということ、「労力」を「努力」としています。
「effort」は「骨折り」という意味もあります。
三字熟語の英語表現を、実践で使えるビジネス場面別でまとめました。
ビジネス英語で使える三字熟語のまとめ30選【英語勉強サイトもご紹介】
まとめ:気持ちも込めてこその「手間暇」
以上、「手間暇」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | てまひま |
意味 | 労力と時間 |
語源 | 「手間」は「仕事を仕上げる労力」、「暇」は「時間」のことをいい、手慣れた人の早い作業を表す言葉となりました。 |
類義語 | ・手塩にかける ・丹精込める |
英語表現 | Time and effort(時間と労力) |
「手間暇」はじっくり丁寧に時間をかけて行う作業のことを表わすことですが、作業だけではなく、気持ちもしっかり込められているので「手間暇」かけて出来た物は価値があるのです。
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