「無尽蔵」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

スポンサーリンク

この記事は、約6分で読むことができます。


人間としてやってはいけないことはたくさんあります。盗み、他人もしくは自分を傷つける、差別、噂話をするなど法を犯す大きな罪や普段の何気ない会話でもやってはいけないことが沢山ありますが、私も知らず知らずのうちにやってしまっているかもしれません。
噂話なんてよく言います。傷つけるつもりは無くてもうっかり出てしまった言葉で相手を傷つけているかもしれません。それを防ぐためには日ごろからの注意が必要なのですが「徳」を上げることも大切なのです。
この記事では「無尽蔵」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「無尽蔵」の意味と語源

「無尽蔵」の意味

それでは「無尽蔵」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「無尽蔵」は「むじんぞう」と読みます。
「無尽蔵」とは「いくらとっても尽きることのないこと」「仏教において尽きることのない徳が包含されている倉」という意味です。
仏教では「徳」が宝ということで、いくらでも尽きることのない「徳」という宝を表す言葉となっています。

「無尽蔵」の語源

続いて「無尽蔵」の語源をご紹介します。

仏教では「徳」は尽きることのないものだとされています。「徳」というのは「修行などによって得ることのできる優れた品性」や「優れた人間性」「恩恵」などを表す言葉です。形のあるものではありません。人間は、それをいくらとっても尽きることが無いのです。そして「徳」はその人間の「宝」となります。わかりやすく言えば、徳があればあるほど「できた人間」ということです。悪口を言わない、誰にでも平等、見返りを求めないという「できた人間」のことを徳が高い人というのです。
仏教では、この「徳」が尽きることは無いとされています。それが目には見えない蔵にあるのです。それが「無尽蔵」です。
また、大昔の中国のお寺にある蔵のことを「無尽蔵」と呼びました。お布施などで集めたお金を貯めて「お寺の金融機関」とされました。それは飢饉に備えてのお金でした。お布施などで集めるお金は、無限に溜まって行き、尽きることがないといわれ、「無尽蔵」と呼ばれました。
スポンサーリンク

「無尽蔵」の英語表現と類義語

「無尽蔵」の英語の表現

次に「無尽蔵」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • inexhaustible(無尽蔵)

【例文】

  • The resources of the earth are not inexhaustible(地球の資源は無尽蔵なわけではない)
  • In the northern country where snow is inexhaustible, winter sports are prosperous(雪が無尽蔵にある北国はウインタースポーツが盛んだ)

「inexhaustible」は「使いきれない」や「疲れを知らない」という意味があります。「疲れを知らない」ということは「体力が無限にある」ということを表わすのですね。他にも「tirelessly」という単語でも「無尽蔵」を表すことができます。

「無尽蔵」の類義語

「無尽蔵」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 空空漠漠(くうくうばくばく)
  • 無制限(むせいげん)

「空空漠漠」とは「果てしなく広い」「ぼんやりとしている様子」という意味で仏教からきている四字熟語です。「無制限」は「制限がない」「制限をしない」ということです。
どちらも「無尽蔵」とおなじで、限りがないということを表わす言葉です。

 

「無尽蔵」の使い方

最後に「無尽蔵」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「無尽蔵な海の水を何かに活用できないものか」
  2. 「体力は無尽蔵ではないので無駄遣いはしないでください」
  3. 「うちの孫は父親のお金が無尽蔵にあると勘違いをしているようだ」
  4. 「人にやさしくする気持ちは無尽蔵にあっても困らない」
  5. 「人間が地球に住む限り地球にゴミは無尽蔵にある」

「無尽蔵」は形のないことを表わすことが多いですが、数を数えることが困難なものにも使用できます。
「無尽蔵な(資源)」「無尽蔵に(ある)」などと使われることが多いですね。

 

徳を「無尽蔵」にしましょう

「無尽蔵」は、仏教において「徳」の量を表すことでそれは尽きないということでした。多くの人間が「徳」を高くしても底をつくことはありません。すべての人が「徳」を上げることができるのです。人の悪口を言わない、人を陥れない、嘘をつかない、盗まない、見返りを求めない、差別をしないなどで「徳」が少しずつ上がるのです。
「徳」が上がるというのは、最終的にはすべて自分に返ってくるので、良い恩恵が沢山あります。「徳」を上げることは宝を一生懸命集めることと一緒なのですね。

スポンサーリンク

関連記事



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です