「太公望」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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週末の港は釣り人でいっぱいになります。そんなに人がいたら魚の数より多いのではないかと思うほどです。それが深夜から翌日にかけて、入れ代わり立ち代わりなので週末が終わる夜にはもう釣れないのでは?と思います。
釣り人口は本当に多いなと思いますね。
このように、ひっきりなしに釣り場に「太公望」は現れます。
「太公望」?釣りと何が関係あるのだろうと思うかもしれませんが、釣りといえば「太公望」なのです。
この記事では「太公望」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「太公望」の意味と語源

「太公望」の意味

それでは「太公望」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「太公望」は「たいこうぼう」と読みます。
「太公望」とは「釣り好きな人」という意味です。
釣りをする人のことを言います。

「太公望」の語源

続いて「太公望」の語源をご紹介します。

「太公望」は古代中国の周の国の軍師である「呂尚(りょしょう)」の別名です。
周の国の創始者、「文王(ぶんおう)」にスカウトされ「先の君主の大公が望んでいた人材」である、ということから「太公望」と呼ばれるようになりました。
文王と「太公望」の出会いは次の通りです。

文王は狩りに行きます。ただ思いつきで狩りへ行って、偶然「太公望」と出会ったわけではありませんでした。
占いで「猟に出て狩る獲物は龍でも虎でも熊でもない。獲られるのは、王の参謀である」と出たのです。そこで文王は渭水(いすい)という川へ狩りに行き、川のほとりで「太公望」に出会いました。
また、文王は以前から祖父に「聖人が周の国に現れ栄える」と予言されていました。
ですから、文王はこの人物こそが「聖人」なのだと確信したのです。
文王がスカウトしただけあり、「太公望」はその後、軍師として大活躍するのです。
そして釣り好きな人のことを日本では「太公望」と呼ぶようになりました。
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「太公望」の英語表現と類義語

「太公望」の英語の表現

次に「太公望」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • angler(太公望)

【例文】

  • I am called an angler from a friend(私は太公望と仲間から呼ばれている)
  • It looks I am said to be an angler, and not altogether bad(太公望と呼ばれ、まんざらでもない様子だ)

「angler」は「魚を釣る人」「釣り師」の意味がありますが、「鮟鱇(あんこう)」という魚の名前でもあります。

「太公望」の類義語

「太公望」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 釣り天狗(つりてんぐ)
  • 釣りバカ(つりばか)

「釣り天狗」とは「釣りの腕前を自慢気に言う人」という意味です。「太公望」は釣りの腕前を自慢しているわけではないので、「釣りバカ」の方が言葉の意味合いは似ているでしょう。「釣りバカ」とは、「釣りバカ日誌」という日本の映画のタイトルから「大の釣り愛好者」のことを表す言葉です。

 

「太公望」の使い方

最後に「太公望」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「太公望と呼ばれるほど釣り好きじゃないと言いつつ、彼は毎週釣りに出かけている」
  2. 「うちの太公望は今日も海に行ったよ」
  3. 「今日は、いつもの太公望が来ていない」
  4. 「週末は太公望たちが集まり、波止場は大賑わいとなる」
  5. 「太公望と言われるより、釣りバカと言われる方が親しげに思われれるね」

「太公望」は、釣り好きの人を表す時に使われます。
「太公望と(呼ばれる)」「太公望が(来た)」などと使用される場合が多いですね。

 

「太公望」を使ってみましょう

「太公望」とは「釣り好きな人」「釣りをする人」のことを呼ぶ場合に使用しますが、普段は使用する機会がないでしょう。
釣りに関心がない方は特に初めて聞く言葉かもしれませんが、例えば海や川で釣り人を発見した時は「太公望発見!」などと使用してみてはいかがでしょうか。
新しく覚えた言葉は使うことにより、命が吹き込まれます。

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