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人それぞれだとは思いますが、スポーツなどの試合時などあなたはどんな態度で挑みますか?相手が引くくらい怖い態度ですか?それとも弱々しく、今にも倒れそうな感じでしょうか?
たとえば上から目線で、相手に恐怖を与えるような態度をとったりすることはないでしょうか。最初から怖い風貌だと相手のテンションは下がりますよね。威嚇したり態度が実際よりも大きかったり、高飛車だったりするのは戦いの上で作戦なのでしょうね。そのような態度をとるからこそ、自分のテンションも上がり勝つのかもしれませんね。
この記事では「大上段」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「大上段」の意味と語源
「大上段」の意味
それでは「大上段」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「大上段」は「だいじょうだん」と読みます。
「大上段」とは「相手を威圧する態度」という意味です。
剣道で頭上に剣を高くかまえることから、物事の視点となることを高い位置に揚げるということで使われます。また物事を大袈裟に堅苦しく考えることを「大上段の構え」と言います。
「大上段」の語源
続いて「大上段」の語源をご紹介します。
「大」は「数量」「優れた」「程度」「虚勢をはる」など色々な意味がありますが、「大上段」の場合は「虚勢をはる」ということです。「上段」は「上の段」「上座」ということで「大上段」は「高いところから虚勢をはる」ということなのです。
「大上段」の英語表現と類義語
「大上段」の英語の表現
次に「大上段」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
単語ではなく、「大上段の構え」で見ていきます。
- hold one’s sword over one’s head(大上段に構える)
- a high-handed attitude(大上段の構え、高姿勢)
【例文】
- She showed a posture of the taking a high-handed attitude suddenly(彼女はいきなり大上段の構えを見せた)
- His coercive manner takes a posture of the taking a high-handed attitude(彼の威圧的な態度は大上段の構えだ)
「high-handed」は「威圧的な」という意味があります。「attitude」は「姿勢」や「構え」ということです。
「大上段」の類義語
「大上段に構える」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 意気がる(いきがる)
「意気がる」とは「自分から粋だと思って振舞う」ということです。調子に乗ったり、虚勢をはったりして偉ぶることですね。
「大上段」の使い方
最後に「大上段」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「彼は自分が間違っていることに気づきながらも、更に大上段に構えた」
- 「大上段に構えた態度を今更、降ろすことはできない」
- 「彼の大上段の構えが返って、弱さを強調するように見えた」
- 「彼女は思い切り大上段の構えをしてはみたけれど、無駄な抵抗だった」
- 「大上段の構えをした割には弱く、あっという間に決着がついた」
「大上段」は普段の自分以上に態度を大きくして見せることです。
「大上段に(構えた)」「大上段に(振りかぶって)」などと使用されることが多いですね。
「大上段」のねらい
「大上段」は威圧的や態度が大きいなどネガティブなイメージがありますが、剣道にしろ物事にしろ、戦う時には威圧的な態度をとらなければならない場合が多いです。表面上、弱そうな態度をとる作戦も効果的ではありますが、強く見せたほうが相手は怖がるので断然有利ですよね。
これは人間の世界だけじゃなく、動物の世界でも一緒です。敵が来たら怖いものに変化して威嚇する動物はたくさんいます。それはきっと、自己防衛本能なのでしょうね。
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