「黄金律」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語・英語表現】

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あなたは「黄金律」という言葉をご存知でしょうか。金の何か、金に関係した法律、金を盗んだ時に執行される法、なんて考える方がいるのかもしれませんね。

また「黄金比」と勘違いされ、数学的な難しい言葉では?と思う方も少なくないのではないでしょうか。しかし、「黄金律」はそれらとは全く関係ありません。

「金の」というのは少し関係がありますが、「黄金律」は、人が生きていく上で、とっても大切なものだったのです。

この記事では、「黄金律」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。

 

「黄金律」の意味と語源

「黄金律」の意味

最初に、「黄金律」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが、「黄金律」は「おうごんりつ」と読みます。

「黄金律」とは「人にしてもらいたいことは、自分も人にしてあげなさい」という意味です。

「黄金律」は、人の為に何かをしてあげなさいという教えなのです。

「黄金律」の語源

次に、「黄金律」の語源をご紹介します。

「黄金律」はイエス・キリストの教え「為せ(なせ)」という、能動的(自ら他に働きかける)ルールを指しています。というと、少し難しく感じるかもしれませんね。

「黄金」は「金」ですね。「金」は「価値のあるもの」という意味があります。そして「律」は「おきて」「いましめ」という意味です。「黄金律」は「非常に価値の高いいましめ」ということになります。

「黄金律」は、キリストの最高の教えとも言われている言葉です。

「この世での苦しみが大きいほど、天国での喜びが大きくなる、だから、あなたが人にしてほしいことをあなたが人にしてあげなさい」という教えで、してあげなさいという言葉が「為せ」ということです。

キリストの最高の教えなのですが、宗教にかかわらず人間にとって最高の律令ということを表わしています。

 

「黄金律」の使い方

続いて、「黄金律」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「黄金律は、自分がしてもらって嬉しいことを他人にもしてあげようということだ」
  2. 「キリストの教えはたくさんあるが、黄金律は鉄板のルールだ」
  3. 「黄金律は、宗教を超えた大切な教えである」
  4. 「おばあちゃんがよく『自分がしてほしいことを人にしてあげなさい』と黄金律を言っていた」
  5. 「この世で苦しいことが多いほど、天国では喜びが大きいことが黄金律だ」

「黄金律」は、人としての大切な教えです。

「黄金律という(教え)」「黄金律を(説く)」などと使われることが多いですね。

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「黄金律」の類義語と英語表現

「黄金律」の類義語

それでは、「黄金律」の類義語をご紹介します。

  • 金科玉条(きんかぎょくじょう)

「金科玉条」とは「もっとも大切にしなければならない規則」という意味で「金」や「玉」のように美しく、価値のあるルールを表わしています。「規則」とはいえ、一般的な法律、規律だけではなく、個人の大切にしているルールも表す言葉です。

「黄金律」の英語表現

最後に、「黄金律」の英語表現をご紹介します。

  • Golden rule(黄金律)

【例文】

  • He checked the Golden Rule(彼は黄金律について調べた)
  • What is the Christian Golden Rule?(キリスト教の黄金律とは何か)

「Golden rule」は、語源にも出てきたように「金」の「規則」です。

英語にしてもそのままの言葉なのですが、金のように貴重で価値のあるおきてということになります。

 

まとめ

以上、「黄金律」について、ご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

読み方 おうごんりつ
意味 「人にしてもらいたいことは、自分も人にしてあげなさい」という意味
語源 イエス・キリストの教え「為せ(なせ)」という、能動的(自ら他に働きかける)ルール
類義語 金科玉条(きんかぎょくじょう)
英語表現 Golden rule(黄金律)

「黄金律」はイエス・キリストの大切な教えで、自分ばかりが「あれもしてほしい、これもしてほしい、こうなりたい、ああなりたい」と考えるばかりではなく、それを他人にもしてあげて、喜びを与えることこそ、人としての役割であることを説いています。もちろん自分のことが一番大切なのですが、自分がしっかりと自立できているのであれば、そのあと何をしたら良いのかというと、他人にも喜びを与えるということです。宗教を飛び越え、他人にも幸せになってもらうことは、結果的に自分の徳になるということをいっています。この現世ではイマイチわからないかもしれませんが、天国へ行ったあかつきには、「黄金律」がとっても大切だったということを実感するのでしょう。

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