「守破離」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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あなたは師匠と呼べる人がいますか?習い事以外でも良いのです。趣味でも仕事上でも師匠がいるというのは、お手本があるということですよね。お手本は一生懸命に真似をすると、いつかは自分のスキルとして身に付きます。そしてそこで満足してはいけません。
お手本の真似から一歩踏み出してください。そうすれば新しい世界が見えてきます。そこからがあなたの力の見せ所です。新しい世界が見えて来たらどんどん研究してみることです。そうすると、全く違うものに出会えるのです。
この記事では「守破離」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「守破離」の意味と語源

「守破離」の意味

それでは「守破離」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「守破離」は「しゅはり」と読みます。
「守破離」とは「尊敬する指導者の教えを真似、続いて教えを破り、最後は独自の道に進む」という意味です。
「守破離」は学んだり成長したりする過程を表しています。

「守破離」の語源

続いて「守破離」の語源をご紹介します。

「守破離」は茶人「千利休(せんのりきゅう)」の教えをまとめた「利休道歌(りきゅうどうか)」にある和歌の一つで、「規矩作法 守り尽くして破るとも 離るるとても本を忘るな」から来ている言葉です。この和歌の意味は「師の教えを守りながら、それをいつかは破り、やがて独自のものを見つけることになっても、本質を忘れるな」ということです。
茶の道に限らず、武道、華道など、最初は師匠の真似をとことんし、その次は真似を破り少し違うことをやって、最後は独創性のあるものを生み出すということが、進化して行く手順だけれども、それは基本の「き」というものを解っているが故のことである、ということです。
「守破離」は現代での仕事や趣味でも、もちろん同じことが言えます。最初は人の真似です。それを突き詰めてから殻を破り、最後は違うものとして実を結ぶのです。

「守破離」の英語表現と類義語

「守破離」の英語の表現

次に「守破離」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • Shuhari(守破離)

【例文】

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  • There is the teaching of shuhari since I was young(守破離の教えは幼いころからある)
  • Charge in shuhari to master a way(道を究めるには守破離で突き進め)

「守破離」は「Shuhari」という表記になります。別の英単語ではありません。「守破離」は日本独自の言葉なのですね。

三字熟語の英語表現を、実践で使えるビジネス場面別でまとめました。

ビジネス英語で使える三字熟語のまとめ30選【英語勉強サイトもご紹介】

 

「守破離」の類義語

「守破離」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 換骨奪胎(かんこつだったい)

「換骨奪胎」とは「骨を取り換え、子孫を作る袋を奪う」ということで、中国に古くからある言葉なのですが、意味は「先人の手法を真似しながらも、独自のものを創造する」ということです。「守破離」の意味合いと大変よく似ていますね。

「換骨奪胎」については、こちらの記事に詳しく書いています。

「守破離」の使い方

最後に「守破離」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「守破離とは師匠を真似し、師匠の教えを破り、師匠とは別の道を行くということです」
  2. 「仕事に限らず、人間は生まれてから守破離で生きている」
  3. 「子供は守破離で育つ。親を真似し、親の言うことを聞かず、親を超えて自分の道を進むからです」
  4. 「守は指揮者の教えを忠実に守り、破はその教えから一歩踏み出して破る、離は全く違う独自のものを作り上げる、それが守破離です」
  5. 「この独創性のある作品は基礎がしっかりしているので、作者は守破離の修業をしたのだろう」

「守破離」は様々な道の過程を表わした言葉です。
「守破離という(言葉)」「守破離で(道を究める)」などと使われますね。

 

「守破離」は進化

「守破離」は様々な道の過程を表し、真似て、破り、独自のものにする、ということでした。日本の伝統的なものづくりは、全てこのように受け継がれてきたのではないでしょうか。しかし、伝統的なものづくり以外でも「守破離」は行われています。
私は人間を作り上げること、身体も心も「守破離」により進化してきたと考えます。身体は食べ物の変化により体型も変わり進化してきました。1000年前と同じ食べ物を食べていたら、今のような体型ではなかったと思います。
心も同じです。色々な考え方をすることで、新しい考えが芽生えてくるのです。そうやって人間は「守破離」によって進化してきたのです。

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