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歴史上で私が「異端児」だと思う人物は、平清盛と織田信長と徳川家康でしょうか。平清盛は公家の時代から武士の時代にして政権を握った人ですし、織田信長は根っから「異端児」と呼ばれていて、多くの戦いを制しましたが、戦いだけではなく商業が発展するように「楽市楽座」をやったり、民のために交通の便を良くしようと山道を整えたり川に橋を掛けたりしました。徳川家康は江戸の基礎をつくり、何百年も戦争をしない時代をつくった人だからです。このように「異端児」は時代ごとに登場します。
では、現代の「異端児」はどんな人なのでしょう。
この記事では「異端児」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「異端児」の意味と語源
「異端児」の意味
それでは「異端児」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「異端児」は「いたんじ」と読みます。
「異端児」とは「ある世界で正統に属さずに特異な存在として注目される人」という意味です。
社会的常識を無視して、自由奔放に行動する人も「異端児」と呼ばれます。
「異端児」の語源
続いて「異端児」の語源をご紹介します。
「異端」という単語は「ある世界や時代で正統から外れていること」という意味です。
昔から、宗教や思想が他の人と違う考えの場合に「異端」と言われました。
「異端」とは「正統」があってこそ初めて「異端」とされます。昔は宗教における信仰の考え方が、元からある「正統」と違っていれば「異端」という扱いをされたのです。
次に「児」という漢字ですが、「幼い子供」や「わらべ」のことを言います。「児童」や「園児」という言葉で使われます。そして「異端児」の「児」は「男の子」や「若い男性」という意味があるのです。「風雲児(ふううんじ)」「寵児(ちょうじ)」などは、男の子のことを主に表しています。
「異端児」とは「正統から外れている男子、男性」ということとなります。
ですから、「異端児」が使用されるときも男性に対して使われる場合が圧倒的に多いです。
「異端児」の英語表現と類義語
「異端児」の英語の表現
次に「異端児」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- heretic(異端児)
【例文】
- He who was said to be a heretic of the baseball world(野球界の異端児と言われた彼)
- I am another person and the heretic who do not crowd(僕は他人と群れない異端児だ)
「heretic」は「異端児」又は「異端者」とも言われます。異教徒を唱える人のことも「heretic」と呼びます。
「異端児」は他に「maverick」という言葉でも表す場合があります。「maverick」は「一匹狼」という意味も持っているので「異端児」のもう一つの意味である「自由奔放に行動する人」と同じですね。
「異端児」の類義語
「異端児」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 奇人(きじん)
「奇人」は「一般の人とは異なった行動、性格の持ち主」「変わり者」という意味です。「奇人変人」という言葉もあります。「異端児」と同じように特別視される存在です。
「異端児」の使い方
最後に「異端児」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「球界の異端児が引退を表明した」
- 「異端児と呼ばれる彼は政治の世界に行き、今までのやり方を必ず覆すだろう」
- 「彼女は女性にしては他の人と群れないので、異端児としばしば呼ばれることもある」
- 「ラーメン界の異端児と呼ばれた私だが、店を大きくし過ぎて失敗してしまった」
- 「〇〇の異端児と呼ばれることに憧れるけれど、僕は至って一般的な思考しかできない」
「異端児」は、今までの発想とは違うことを発する人のことです。
「異端児(と呼ばれた)」「(〇〇界)の異端児」と使われることが多いですね。
「異端児」が常識を変える
「異端児」がいるからこそ、世の中は変化していき成長していくのです。地球の歴史は「異端児」によって変えられてきました。
現代の「異端児」は残念ながら思いつきませんが、今後日本や世界を変えることのできる「異端児」はもしかすると、あなたかもしれません。
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