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私が以前に勤めていた会社は従業員が非常に少なく、平社員の私の上司がすぐ社長だったので何か交渉する時はいつも社長に「直談判」していました。非常にやりにくかったです。誰かが仲介して取り持ってくれるのならば良いのですが、私が直接社長に話し機嫌を損ねないように、且つ納得してもらえるように説明しなければならなかったからです。中間管理職の人は必要だと思いました。
この記事では「直談判」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「直談判」の意味と語源
「直談判」の意味
それでは「直談判」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「直談判」は「じかだんぱん」と読みます。
「直談判」とは「直接、相手と交渉する」という意味です。
仲介人を入れずに、直接交渉する相手と話し合うことです。
「直談判」の語源
続いて「直談判」の語源をご紹介します。
まず「直」という漢字は「間に隔たりがないこと」という意味です。「直接」「直行」「直帰」という使い方をします。他には「なおる」「ただす」という意味があります。「直」は「まっすぐ」なことを表す漢字です。
次に「談判」は「交渉」のことで「事件、もめごとなどで決着を着けるために相手と話し合う」ということです。「ひざ詰め談判」などという言葉があり、意味は「自分の要求を押し通すために直接に向かい合って膝を突き合わせ話し合う」ということです。
「直談判」は「まっすぐに相手と話し合いで決着をつける」ということで、誰かを仲介せずに話し合いをすることとなりました。
「直談判」の英語表現と類義語
「直談判」の英語の表現
次に「直談判」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- Direct talks(直談判)
【例文】
- Try to direct talks to the president(社長に直談判してみる)
- It was worth that direct talks(直談判した甲斐があったよ)
「Direct talks」は「直接対話」という意味もあります。「Direct」と言うのは「直接」という単語、「talks」は「相談する」「話す」という意味です。
「直談判」の類義語
「直談判」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 直接交渉(ちょくせつこうしょう)
「直接交渉」は「直談判」とよく似ていて「相手と直接交渉する、話し合う」という意味です。
「直接交渉」よりも「直談判」の方が切羽詰まっていて、緊張感がありますね。
「直談判」の使い方
最後に「直談判」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「おじいちゃんは、直談判をしに総理官邸へ向かうといいだした」
- 「厳格な父に直談判して、留学の承諾をもらった」
- 「相手先の社長への直談判は、私が行きましょう」
- 「先輩の直談判のお陰で、部活内の雰囲気が大きく変わった」
- 「緊張しながら直談判をしに行ったけれど、肩透かしをくらった」
「直談判」は仲介が必要な人、直接対話ができる相手ではない人に話し合いを試みることで緊張感が漂います。
「直談判を(する)」「直談判に(行く)」などと使われることが多いですね。
「直談判」をしてみるのもひとつの手です。
人を仲介して交渉すると、自分の訴えていることが相手に伝わりにくいことが多いです。だったら直接相手と交渉する方が、自分の思いも伝わり自分の性格も伝わるので、交渉が意外とうまく行くこともあります。
なかなか煮え切らない相談事を直談判することで「何故、そのようにしなければならないか」「そうなればみんなが幸せになる」「あなたにも良いことが沢山ある」と相談することで、交渉相手はあなたのことを身近な存在として考えるようになるからです。「直談判」は交渉の最終手段として大切に取っておきましょう。
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