「歳時記」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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あなたは五・七・五の俳句を詠むことはありますか?

私は知り合いに俳句が得意な人がいて、年に一度くらい教わりながら詠むことがあるのですが、本格的に書き残したりするわけではないので今までどんな俳句を詠んできたのかさえ覚えておりません。

あなたがこの記事を読まれているということは、何かしら俳句で検索してきたのではないでしょうか?

「歳時記」は俳句に関する言葉の一つです。

「歳時記」を知ることで少し、俳句の世界に近づくことができます。

この記事では「歳時記」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

 

 

「歳時記」の意味と語源

「歳時記」の意味

それでは「歳時記」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが「歳時記」は「さいじき」と読みます。

「歳時記」とは、「俳句の季語を分類し解説を加えて例句を載せた書」という意味です。

1年のその時々の自然や、人事などを記した書物のことも「歳時記」と言います。

 

「歳時記」の語源

続いて「歳時記」の語源をご紹介します。

「歳時記」を二つの言葉に分けてご説明します。

まず、「歳時」は「一年の四季折々」「年中行事」のことを言い、例えば1月はお正月や成人の日、2月は節分、3月はひな祭りやお彼岸など365日、祝日以外にもある年中の行事を言います。

次に「記」は「かきつけ」や「しるし」という意味です。

「歳時記」は「年中行事を記したもの」「四季折々のことがらをしるしたもの」ということです。

元々は俳句の季語を集め、丁寧に整理し分けて解説したものを例句と合わせて載せた書物のことを言います。

現代ではその書物も「歳時記」なのですが、もっと広い範囲で使われ、デパートのパンフレットや街の広報誌も「歳時記」と呼ぶこともあります。

 

 

「歳時記」の英語表現と類義語

「歳時記」の英語表現

 

次に「歳時記」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • compendium of seasonal words(歳時記)

【例文】

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  • You should read a compendium of seasonal words if you begin a haiku(俳句を始めるなら歳時記を読むと良い)
  • A season word is commented on clearly if I read a compendium of seasonal words(歳時記を読めば季語が解りやすく解説されている)

 

「compendium」は「便覧」という意味です。

「便覧」は「ある物事を知るのに解りやすく解説された書」ということです。

「of seasonal words」は「季語」ということですね。

 

「歳時記」の類義語

 

「歳時記」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 手引書(てびきしょ)
  • 季寄せ(きよせ)

 

「手引書」は「入門書」「マニュアル本」ということです。

「季寄せ」は「季語を集めて分類した書」で「歳時記」の簡易的なもののことを言います。

「手引書」と「季寄せ」が合わさったものが「歳時記」といっても良いかもしれませんね。

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「歳時記」の使い方

 

最後に、「歳時記」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「家にあった古い本は、俳句の歳時記だった」
  2. 「歳時記を見つけてから、夢中で俳句を作りまくった」
  3. 「色々な歳時記を読みたくなって、図書館へ通うようになった」
  4. 「歳時記を家で見つけてから、私の言葉の扉が開いた」
  5. 「デパートから歳時記が届いて、もうすぐ春なんだと改めて思った」

 

「歳時記」は俳句の指南書でもありますね。俳句が浮かばない時は何度も「歳時記」を読み返して、外をお散歩してみたら良いでしょう。

「歳時記を(読む)」「歳時記に(書いてある)」などと使うことが多いですね。

 

 

「歳時記」は馴染みが薄い

普段、「歳時記」という言葉を使うことはほとんどないでしょう。

俳句をされている方にはなじみ深いかもしれませんが、それ以外の方はやはりデパートの季節ごとのお知らせとか街の広報誌の題名でしか「歳時記」という文字を目にすることはないのではありませんか?

それでも、こうして「歳時記」の意味を知ったということは何かのご縁かもしれませんので、この機会に俳句の「歳時記」も御覧になって一句詠んでみてはいかがでしょうか。

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