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都会はコンクリートやアスファルトなど、地球の表面が硬いもので覆われているところが多いですね。頑丈なものを作らなければ人の安全が守られないので、仕方がありません。
硬いものでスッキとリシンプルに作られた物は無駄が無くオシャレな感じもします。ただ、やはりぬくもりは感じられません。冷たいイメージです。ぬくもりがいいか、冷たさがいいか、どちらがいいのかというのは、お好みですね。
この記事では、「無機質」の意味や語源、使い方の例文、類義語や英語の表現をご紹介します。
「無機質」の意味と語源

「無機質」の意味
それでは「無機質」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「無機質」は「むきしつ」と読みます。
「無機質」とは「無機物(むきぶつ)を作る元素」「無機物のような生命感のない乾いた感じ」という意味です。
乾いた、冷たい、硬いイメージを表すときに使用されます。
「無機質」の語源
続いて「無機質」の語源をご紹介します。
「無機質」の漢字をそれぞれご説明していきましょう。
まずは「無」ですが、意味は「ない」「なにもない」「しない」「わるい」などがあります。物質的にないものを表わしたり、言葉の打消しなどにも使用されたりすることがあります。
次に「機」という漢字ですが、「細かい動きをするしかけ」や「物事のおこるきっかけ」「からくり」という意味があります。「機械」という言葉でおなじみかとは思いますが、何かを作ること、物事が起きること両方の仕掛けになる物のことをいうのです。
最後に「質」という漢字です。こちらは「もちまえ」「うまれつき」「中身」という意味があります。「質がいい」とか、「質より量」とか「持って生まれた気質」などという使われ方です。
「無機質」の「無」は「機」という言葉を打ち消しています。「機」が無いのです。「機」がないということは細かい動き、きっかけ、起こるということが無いということです。そのような「性質」だということが、「無機質」ということなのです。
「無機質」は化学で多く使用されます。鉄、カルシウム、マグネシウム、銅、亜鉛などの「ミネラル」を指します。
これらの単体では動きがないイメージの質感から、乾いた、冷たい、硬いという言葉で使用されるようになりました。
「無機質」の使い方
次に「無機質」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「新社屋は、無機質なイメージがあるエントランスから入る」
- 「ドアの閉まる無機質な音だけが響き渡った」
- 「無機質になりがちなオフィスに、観葉植物が置かれてちょっとしたオアシスになっている」
- 「彼の表情は鉄のように固く、無機質という表現がぴったりだ」
- 「彼女は女性だが、鉄、岩、銅、など無機質な物質が好きだ」
「無機質」は、動きが無いものを主に表します。
「無機質な(音)」「無機質な(部屋)」などと使用されることが多いですね。
「無機質」の類義語と英語表現

「無機質」の類義語
それでは、「無機質」の類義語をご紹介します。
- 無機物(むきぶつ)
「無機物」は、水や空気、鉱物のことを言います。「無機質」は人の表情、場所、空気などを例えて使用することが多いですが、「無機物」は物質そのものを指します。
「無機質」の英語表現
次に、「無機質」の英語表現をご紹介します。
- anorganic substance(無機質)
- mineral(無機質)
英単語での直訳は、物質的なものです。
日本語での「無機質」という表現は、「乾いた」や「硬い」など感覚的なところがありますよね。ですので、直接「乾いた」→「Dry」などと訳した方が良いでしょう。
まとめ:動きがない「無機質」
以上、「無機質」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | むきしつ |
意味 | 無機物を作る元素、無機物のような生命感のない乾いた感じ。 |
語源 | 動き、きっかけなどが無い元から持っている性質であるということ。 |
類義語 | 無機物(むきぶつ) |
英語表現 | ・Anorganic substance(無機物) ・Mineral(ミネラル) |
「無機質」は動きが無い、表情が見えないということです。化学的な元素でも、人や物でも動きが無いということは「無機質」と表現されます。
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