「大御所」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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よくテレビに◯◯会社の初代社長さんという人が出ていることがありますが、優しそうなおっちゃんで「え?あの大会社を作った人なの?」と思うことがあります。隠居生活が温厚そうに見せているのか以前からそうだったのかはわかりませんが、とても穏やかで失礼ながら元社長には見えません。しかし、このようなおっちゃんは未だにその会社あるいはその分野で「大御所」と呼ばれていたりします。
私は「大御所」とは建物かと思いましたが、どうやら違うようですね。
この記事では「大御所」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「大御所」の意味と語源

「大御所」の意味

それでは「大御所」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「大御所」は「おおごしょ」と読みます。
「大御所」とは「ある分野で第一線を退いても、大きな影響力を持っている長老や権威者」という意味です。
表舞台には出ないけれど、その世界では大きな力を持っている人のことを言います。
例えば政治家などです。

「大御所」の語源

続いて「大御所」の語源をご紹介します。

元々「大御所」は親王の隠居の御所を指していましたが、それが親王そのものを呼ぶ尊称として変化していったのです。
鎌倉時代には親王を「大御所」と呼んでいました。
江戸時代になると、徳川家康が「大御所」と呼ばれるようになったのです。生前から将軍職を退き次に譲っていたのですが、やはり力は絶大だったので「大御所様」とよばれていました。ですから、「大御所」となってからも実権をにぎり「大御所政治」と言われていたのです。
そのようなところから「大御所」は政治の世界や芸能界などで、一線を退いても影響力のある人物のことを「大御所」と呼ぶようになったのです。

「大御所」の英語表現と類義語

「大御所」の英語の表現

次に「大御所」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • Influential figure(大御所)

【例文】

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  • I want to say hello to an influential figure of this world(この世界の大御所にごあいさつがしたい)
  • I try to ask an influential figure(大御所に伺ってみる)

「influential figure」は「大物」や「有力者」など「影響力のある人物」のことを言います。「influential」は「勢力のある」という意味、「figure」は「フィギュアスケート」の「figure」で「図形」「人形」「姿」という意味です。
「大御所」は「Mogul」や「magnate」という単語で表すこともできます。

「大御所」の類義語

「大御所」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 最高峰(さいこうほう)
  • 重鎮(じゅうちん)

「最高峰」とは「一番高い山」を表すと同時に「あることで一番すぐれていること」という意味でも使われます。
「重鎮」とは「重要な押さえとなる人物」「ある方面で重きをなす、中心的な立て者」という意味で会社や団体などで社長などではないにしろ、決して蔑(ないがし)ろにはできない存在の人のことを言います。

 

「大御所」の使い方

最後に「大御所」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「この件に関して、大御所が動いたというのは大変なことだ」
  2. 「大御所の一声で最終的に判断される」
  3. 「この世界の大御所的な人物にご挨拶してくる」
  4. 「気の良いおじいさんだと思っていたら、大御所だったとは」
  5. 「私は大御所と呼ばれるほどの者ではない」

「大御所」は陰の大きな権力者です。「大御所」の発言は必ず一目置かれます。
「(政界の)大御所」「大御所が(動いた)」などと使われることが多いですね。

 

「大御所」は小者には務まらない

「大御所」は役職ではないので、勝手に周りからそう呼ばれるのです。自分で「大御所」と呼びなさいとも言いません。「大御所」と呼ばれる理由は、やはり現役時代に大物でキレ者だったからです。「大御所」は経験も豊富ですから、小者のような小さなことには拘(こだわ)りません。
「大御所」は引退しても、すぐにあれこれと口を出してくるような人ではありません。いざというときにポツリと意見を言い、その一言は物凄い影響力があるのです。以上が私の考える理想の「大御所」像です。

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