「往生際」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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私はすぐに何事も諦めてしまう派です。何か物事が上手く進まないと「ま、いっか、違うこと考えよう」となるのです。もちろん仕事はそうもいかないので、自分でできることは手を尽くします。個人的には「往生際の良い人間」ですが、仕事的には「往生際の悪い人間」でいたいと思っています。
その「往生際」ですが「往生際が悪い」という言葉は良く聞きます。なんだか悪い印象なのですが、そもそも「往生際」というのはどういう意味でしょうか。
この記事では「往生際」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「往生際」の意味と語源

「往生際」の意味

それでは「往生際」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「往生際」は「おうじょうぎわ」と読みます。
「往生際」とは「あの世に行く間際」「追い詰められて諦める時の態度」という意味です。
「往生際」は、人がこの世を去る間際のことや物事に追い詰められて決断しなければならないギリギリの瞬間の行動のことを言います。

「往生際」の語源

続いて「往生際」の語源をご紹介します。

「往生」とは仏教語で現世を去り、「浄土へ往って生まれ変わる」ことを意味しています。
一般的に「往生」は単に亡くなることを表しているのですが、本来は人生を終えて仏の助けを受けて浄土で生まれるということなのです。その時が「往生際」と言われ、現世から浄土へ往く間際なのです。
その「往生際」を私たちは「追い詰められ諦めた時の態度」として一般的に使用しています。
「往生際」は「往生際が悪い」と使われることが多いです。仏教語で考えると「人生を終える間際が悪い」ということ、「現世から浄土へ往く間際が悪い」となるのです。
これを一般的な表現に直すと「追い詰められ諦めた時の態度が悪い」ことなります。
すなわち、「諦めが悪い」ということになるのです。
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「往生際」の英語表現と類義語

「往生際」の英語の表現

次に「往生際」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • brink of death(往生際)
  • A bad loser(往生際が悪い)

【例文】

  • She is a bad loser(彼女は往生際が悪い)
  • He is said to be a bad loser(彼は往生際が悪いといわれている)

「往生際」は「brink of death」で「この世を去る瀬戸際」ということです。
一般的に多く使用される「往生際が悪い」は「A bad loser」という英語になります。

「往生際」の類義語

「往生際」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 引き際(ひきぎわ)

「引き際」は「身を引く際」「仕事や地位、立場などから身を引く」ことです。
「引き際」が良いことが「引き際の美学」だと称賛されることがあります。

 

「往生際」の使い方

最後に「往生際」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「彼の往生際の悪さが判決に悪印象をもたらした」
  2. 「ここは往生際良く、諦めることが得策だ」
  3. 「往生際の悪い奴め」
  4. 「野良猫は意外と往生際が良く去って行った」
  5. 「僕の往生際の悪さは父譲りかもしれない」

「往生際」は一般的に「追い詰められる」「物事でどうにもできなくなった時」にとる態度のことです。
「往生際」は悪い時ばかりではありません。もちろん「往生際が良い」という使い方もされます。
「往生際が(悪い)」「往生際の(良い人)」などと使用されることが多いですね。

 

「往生際」が悪い人

「往生際」が悪い人は「諦めが悪い人」ということです。最後の最後まで愚痴を言っている人のことが多いのですが、諦めずにどうしたら物事が思うように進むのか最後まで考えることは大切だと思います。
ただし、「往生際」を悪くして誰かに迷惑を掛けるならば、「往生際」良くした方が良いですね。誰かを助けるためであれば、「往生際」が悪い方がカッコいいですよね。

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