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普段聴かないアーティストのアルバムでも、ベストアルバムと聞くとなんだか欲しくなりませんか?知っている曲がたくさん入っていてお得だからでしょう。そのアーティストにしてみれば「集大成」なのでしょうが、私からするとお得感満載なわけです。
では「集大成」とは、どのようなことでしょうか。もちろん、お得なことではありません。アーティストに限らず様々なことで「集大成」があると考えます。
この記事では「集大成」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「集大成」の意味と語源
「集大成」の意味
それでは「集大成」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「集大成」は「しゅうたいせい」と読みます。
「集大成」とは「たくさんのものを集めてまとめること」「長年の活動の成果」という意味です。
一つのことを研究し、まとめあげたものや、長く活動してできたものを言います。
例えば、アーティストのベストアルバムや人の人生も「集大成」と呼びます。
「集大成」の語源
続いて「集大成」の語源をご紹介します。
孟子さんは儒教の始祖(しそ)である孔子(こうし)さんの偉大さを褒めたたえました。
「孔子は之を集めて大成す」と。
意味は「孔子はすべての徳を集めて大成した聖人である」ということです。
「孔子はたくさんの徳を集めて人生を成し遂げた偉大で徳の高い人だ」と褒めちぎっています。この言葉から「集大成」が使われるようになりました。
「集」は「集める」「つどう」という意味です。「大成」とは「長い時間を費やし、物事を完全に成し遂げる」「一つのことについて関連するものを調べ、まとめる」「学問、芸事などで大きく業績をあげること」という意味です。
「集大成」の英語表現と類義語
「集大成」の英語の表現
次に「集大成」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- The culmination(集大成)
【例文】
- It is the culmination of this research(これが研究の集大成だ)
- Culmination in a movie of the director life(監督人生の集大成である映画)
「culmination」は、「最高点」「極地」「絶頂」という意味もあります。「集大成」は他に「summing‐up」という英語で表現する場合もあります。
「集大成」の類義語
「集大成」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 仕上げ(しあげ)
- 〆(しめ)
「仕上げ」は「物事の最終段階」「物を作るときの最後の工程」という意味です。「〆」は「締め(しめ)」や「占め(しめ)」のことで「しめくくり」という意味があります。
「しめくくり」は「最後をまとめる」ということです。どちらの語も「まとめる」ということをあらわしています。
「集大成」の使い方
最後に「集大成」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「明日は、僕の仕事の集大成をお見せできますよ」
- 「このライブは、彼らの集大成ともいうべきパフォーマンスがいっぱいだ」
- 「私は、人生の集大成となるようなことを何一つしてきていないと思う」
- 「あなたの人生の集大成は、一生懸命生きてきたことです」
- 「この研究も、いよいよ集大成を迎える時がやってきた」
「集大成」は様々な物事のまとめになります。
「集大成(というべき)」「集大成(となる)」などと使われるときが多いですね。
「集大成」は誰にでも必ずあります
「集大成」はそれまでやってきた様々なことを集めてまとめたことですが、まとめなくてもやってきた行動がすでに「集大成」なのです。あなたの人生で起こした行動、発言、発想などすべてが「集大成」で、若い人も年老いた人もすべての人に「集大成」が必ずあります。
大きな研究などしなくてもあるのです。ですから、他人に迷惑をかけるのではなく、孔子さんのようにたくさんの徳を集め、人生のすばらしい研究結果が出るように人の役に立つ行動をすることを私はおすすめします。
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