「世間体」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

私の両親は私に対して自由な人たちでした。「勉強しなさい」「お手伝いしなさい」などと言われたことがありません。そのためか、進学も就職も人生の節目はすべて私自身が考えて行動してきました。自由に育てられましたが、田舎に住んでいる両親は少しだけ「世間体」と言うものを気にしていたようです。でも、「世間体」を気にしなさいと言われたことは一度もありません。気にはするけれど、子供には強要したくはなかったのでしょう。
この記事では「世間体」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

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「世間体」の意味と語源

「世間体」の意味

それでは「世間体」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「世間体」は「せけんてい」と読みます。
「世間体」とは「世間での体裁(ていさい)」という意味です。
世間でどんな風に見られるのか気にすることです。
「体」は「たい」ではなく「てい」と読みます。

「世間体」の語源

続いて「世間体」の語源をご紹介します。

「世間体」を二つに分けてご説明します。
まず「世間」という言葉なのですが、あまりに普通に使われているのでよく考えたことがあるという人は少ないかもしれませんが、この言葉は仏教語の一つなのです。元々はサンスクリット語で「loka」という言葉で「loka」は「場所」という意味でした。仏教では「世間」を「生き物たちが生活していく野や山」という意味で、「煩悩(ぼんのう)などの迷い」のことを表しています。よって、「世」は「移り変わる」「壊れる」「真実を隠している」ということ、「間」は「間隔」のことで「間を隔てる(へだてる)」=「物事がそれぞれ個々に差別されている」ということを意味しています。
日本語の「世間」は「世の中」や「社会」という意味で仏教語とは少し違った意味のように感じますが、「世の中」も「社会」も「差別をし、移り変わり、破壊して、真実を覆っている」と聞くと、なんだか納得できます。
仏教語では「世間」に対し「出世間(しゅっせけん)」という言葉があります。「出世間」は「世間」が煩悩などの迷いで汚染されているのに対して、「そこから出た世界」という意味で「世間」を超越しているということです。仕事などの「出世」の語源はここにあります。
次に「体」ですが、「体裁」又は「様子」「態度」という意味です。「体裁」とは「外から見た」「それらしい形」「外観」ということで、それらしく見えるように取り繕っていることが多いです。

「世間体」は「煩悩などで汚染されている世界からみた様子」なのです。

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「世間体」の英語表現と類義語

「世間体」の英語の表現

次に「世間体」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • respectability(世間体)
  • appearance(世間体)

【例文】

  • Respectability is anxious(世間体が気になる)
  • I enter the school which I chose among appearances(世間体から選択した学校へ入る)

「respectability」の語源は、「respect(尊敬)」+「ability(能力)」で「世間体」の他に「社会的にちゃんとしている」「恥ずかしくない」ということです。
「appearance」は「世間体」の他に、「外観」「見かけ」「見てくれ」「体裁」という意味があります。

「世間体」の類義語

「世間体」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 沽券(こけん)

「沽券」とは、「人の値打ち」「体面」とい意味で「沽券に関わる」と使われます。これは、「品位、体面に差支えがある」という意味でよく使われる言葉です。同じく「世間体」も「世間体に関わる」と使われます。

 

「世間体」の使い方

最後に「世間体」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「君の行動は、世間体に関わる」
  2. 「世間体が悪いから、ちゃんと学校に行きなさい」
  3. 「母は世間体にばかりこだわって、私を全然見てくれない」
  4. 「世間体が悪くなるから、離婚なんて絶対にしないわよ」
  5. 「世間体ばかり気にしていても、それほどあなたのことに注目している人はいないよ」

「世間体」は「誰に見られているか解らないので、しっかり外見だけは整えておきましょう」ということです。しかし、実際見ている人はほとんどいません。
「世間体が(悪い)」「世間体を(気にする)」「世間体に(関わる)」などと使用されることが多いですね。

 

「世間体」が大切な人は自分が大切な人

「世間体」を大切にする人はたくさんいますし、「世間体」を気にして生きているから常識の範囲内で生活しているのでしょう。しかし、それを自分以外の人に強要するのは違うのではないでしょうか。親が子供に「世間体」のことを教えることはあっても、強要するのではなく自然と一般常識を身に付けさせ、そこから個性を引き出すことが大切なのではないでしょうか。
近くの大切な人を見ず、遠くの知らない人ばかりを気にしていることを「世間体を気にする」というのでしょう。「世間体」が大切な人は、自分ばかりが大切な人かもしれません。

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