「阿修羅」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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「キン肉マン」というアニメをご存知でしょうか?額に肉と書かれた超人が主役の作品です。超人と呼ばれる人間とは、少しかけ離れた力を持つ者たちがリングで戦うのです。この「キン肉マン」は回を重ねるごとにひどい悪者の超人たちがどんどん出場してきました。
その中に悪魔超人と言われる「阿修羅マン」という超人が出てきたことを覚えています。奇妙な姿で奇妙に「カーカーカーカーッ」と笑っていました。子供ながら、あの奇妙な姿は大変勉強になりました。私が「阿修羅」を知ったのも「阿修羅マン」を見たからです。
この記事では「阿修羅」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「阿修羅」の意味と語源

「阿修羅」の意味

それでは「阿修羅」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「阿修羅」は「あしゅら」と読みます。
「阿修羅」とは「インド神話の悪魔」「仏教の守護神」という意味です。
「阿修羅」は、両極端な意味合いがあるところも特徴の一つです。
日本の興福寺に「三面六臂(さんめんろっぴ)」の像があります。「三面六臂」は三つの顔と六本の腕のことを言います。

「阿修羅」の語源

続いて「阿修羅」の語源をご紹介します。

「阿修羅」とはサンスクリット語の音写で「あすら」「あしゅりん」などとも呼ばれることもあります。「阿修羅」は発音に漢字を当てたのです。
「阿修羅」は意味と一緒で、良い神や悪い神と言われ扱いが二転三転します。
「阿修羅」はインド神話では悪魔、仏教では守護神と言われています。太陽神とも呼ばれていますが、ペルシャなどでは「大地に恵みを与える太陽神」とされ、インドでは「大地を干上がらせる太陽神」とされているのです。そこから悪魔と守護神の違いが生まれます。
「阿修羅」は「帝釈天(たいしゃくてん)」というヒンドゥー教の守護神と戦ったことから戦いの神と言われたり、全く逆の悪い神の扱いされるようになりました。それまでは古代インドで善い神様とされていたのですが、「帝釈天」が勢力を得てくるに従い、地位を格下げされ悪神とされたのです。その後、仏教に取り入れられた「阿修羅」は仏法の守護神とされました。
仏教での「阿修羅」は、「六道(ろくどう)」という「命あるものが前世の行いによって行き着く道」と言われる場所の一つの神と言われています。六道には天道(てんどう)人間道(にんげんどう)畜生道(ちくしょうどう)餓鬼道(がきどう)地獄道(じごくどう)そして修羅道(しゅらどう、阿修羅道とも)と言われています。修羅道は戦いの道でいつも苦しみや怒りの絶えない場所と言われています。
また、「修羅場(しゅらば)」という言葉があるのですが、この「修羅場」の意味は「激しい闘いの行われている場所」ということで語源は「阿修羅」と「帝釈天」が闘った場所と言われています。
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「阿修羅」の英語表現と類義語

「阿修羅」の英語の表現

次に「阿修羅」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • Asura(阿修羅)

【例文】

  • I go to watch Asura image(阿修羅像を見に行く)
  • I have a look like the Asura(阿修羅のような顔をしている)

「Asura」は神様の名前ですから、英語の読み方もそのまま「あしゅら」または「あすら」です。

「阿修羅」の類義語

「阿修羅」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • スサノオ(すさのお)

「スサノオ」は日本神話に登場する神様のことです。「戦いが好きな荒々しい神様」と言われ、「大国主」の義理の父と言われています。「ヤマタノオロチ」をやっつけた英雄で戦いを好む神様と言われているのです。

 

「阿修羅」の使い方

最後に「阿修羅」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「彼女は怒り狂い、阿修羅のような顔をして追いかけてきた」
  2. 「阿修羅のように、いつも怒りと憎しみで満ちている彼は何をするか解らない」
  3. 「人間には、阿修羅のような一面が必ずあるのかもしれない」
  4. 「何故、阿修羅みたいに怒っているんだろう」
  5. 「父は怒り、阿修羅のごとく追いかけてきた」

「阿修羅」は、怒りが頂点の人に対して使用します。
「阿修羅の(ように、如く)」「阿修羅(みたいに)」などと使われることが多いですね。

 

「阿修羅」は良い神様

「阿修羅」は悪魔や戦いの神様と言われています。戦いの時は本気でかかって行かなければ勝ち目はありません。
「阿修羅」の怒りは勝つための怒りです。心を鬼にして戦わなければ、守りたいものも守れないのです。勝つというよりは守ることが大切です。ですからやはり「阿修羅」は悪魔ではなく、悪魔のように恐い「守護神」なのです。

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