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私は会計などお金の計算は苦手です。そろばん塾には通いましたが、収入と支出のバランスを考えるのが嫌いなのです。得意な人にしてみれば、入ってくるお金から出ていくお金を計算するだけで簡単なことだと思うのですが、収入が少ないのにやりくりが下手だということなのでしょうね。いつまでたっても貯金が増えないのです。
「丼勘定」を早く卒業したいのですが、どうしたら卒業できるのでしょうか。
この記事では「丼勘定」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「丼勘定」の意味と語源
「丼勘定」の意味
それでは「丼勘定」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「丼勘定」は「どんぶりかんじょう」と読みます。
「丼勘定」とは「大まかにお金を出し入れする」という意味です。
細かい計算などをせずにお金を無計画に使うということですね。
「丼勘定」の語源
続いて「丼勘定」の語源をご紹介します。
江戸時代から戦前くらいまで、昔の職人さんは前掛けみたいなものを体に付けて仕事をしていました。それは胴巻きの前に付ける「腹掛け」と言い、お腹のところに「どんぶり」と呼ばれる袋が付いていてそこにお金を入れて出し入れしていたのです。昔の職人さんは入出金の勘定を適当にその「どんぶり」から出し入れしていたので、「どんぶり勘定」と呼ばれるようになりました。
漢字にすると「どんぶり」は「丼」となるので、かつ丼や天丼などの陶器と思われているのですが、実は職人さんの今の言葉で言うと「前掛けのポケット」のことだったのですね。
「丼勘定」の英語表現と類義語
「丼勘定」の英語の表現
次に「丼勘定」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- Loose accounts(丼勘定)
【例文】
- The household account book which is loose accounts(丼勘定な家計簿)
- Your thought is light and is loose accounts(君の考えは浅くどんぶり勘定だ)
「loose」は「ゆるい」「はずれた」「ガタがきた」などという意味があります。「accounts」とは「計算」「勘定」ということです。
「Looze accounts」は「ゆるい計算」ということになりますね。
「丼勘定」の類義語
「丼勘定」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 放漫財政(ほうまんざいせい)
「放漫財政」とは「バラマキ財政」ということで「収入を軽視したうえで、支出が多い」ということです。政府の財政でこのようなことが見られるのです。
「丼勘定」の使い方
最後に「丼勘定」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「親方の丼勘定のせいで、給料の支払いが遅くなった」
- 「丼勘定をもう少し見直せば、お宅の商売はもっと上手く行くと思います」
- 「母の丼勘定が祟り、我が家の財政は圧迫された」
- 「私は丼勘定だからいつまでも貯金が増えず、将来設計もうまくできない」
- 「この会社、丼勘定なのによく潰れずに今までやってこれたよね」
「丼勘定」は、いい加減な家計や会計のことを言います。
「丼勘定の(会社)」「丼勘定(だから貯金がない)」などと使用することが多いですね。
「丼勘定」を脱出する
きっちりとお金の計算をすることが大切なのは、あなたも十分承知しているとは思いますが、「丼勘定」を改めるにはちゃんとした帳簿を付けることですよね。でも、そもそもそれができるならば「丼勘定」には、なっていない気がします。
「丼勘定」を脱出するには、周りに計算がしっかりできて、信用のおける人がいた方が良いのではないでしょうか。そのために、会計士さんや税理士さんがいるのですね。
でも一般人はそのような人にお願いするわけにもいかないですし、自分でお金の勉強するしかないのですね。
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