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インターネットで買いたい商品を調べる時、人気順などとなっていることもありますが、どうしても一番先に紹介される商品に目が行ってしまうことが多々あります。先入観として、それが人気ナンバーワンな気がしてしまいます。
機能ごとに紹介もされていますが、やはり誰でも知っているようなメーカーのものや金額も中間の物が一番先に紹介されると、これが売れ筋なのかなってまずは考えてしまいます。
「順不同です」って書いてほしいなといつも思います。それも、買わせる狙いでしょうか。
この記事では、「順不同」の意味や語源、使い方の例文、類義語や英語の表現をご紹介します。
「順不同」の意味と語源
「順不同」の意味
最初に、「順不同」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「順不同」は「じゅんふどう」と読みます。
「順不同」とは、「並べ方に決まりが無いこと」という意味です。
氏名などを並べた時、何かの順番ではなくバラバラの並べ方だということです。
「順不同」の語源
続いて「順不同」の語源をご紹介します。
実は「順不同」は、「順序不同」という言葉の略語なのです。
では「順序」という言葉を説明していきましょう。「順序」は「ある一定の基準に従った並び方」「物事を行う際の段取り」ということです。
「順」は「従う」「差しさわりが無い」「都合よい」という意味を持っています。「序」は「並べ方」や「はじまり」といった意味があります。
そして「不同」は「同じではない」ということで、「不」は打消しの言葉ですから「同」という漢字の意味を打ち消しています。更に「不同」自体が「順序」という言葉の意味を打ち消しています。
何故「順序不同」が「順不同」と略されることが多くなったのかは不明なのですが、「序」という漢字が無くても十分に意味が通じますね。「順に」や「背の順で」「名前順で」でも伝わるのです。
「順不同」の使い方
次に「順不同」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「山田太郎、鈴木一朗、佐藤弘、(敬称略、順不同)」
- 「順不同は、順序不同の略語としてビジネスで使用されてきました」
- 「昨日作った社内の資料の名簿だけど、最後に順不同って入れないとだめだよ」
- 「公式なパーティ出席者の名簿は、順不同ではまずいだろう」
- 「名簿欄に順不同を入れなかったら、年配の上司は気分を害するから気を付けて」
実は、「順不同」は話し言葉ではほとんど聞かれません。
「(敬称略)順不同」と使用することが最も多いですね。
「社内」の文書、メールで使用されることが多いです。「社外」で「順不同」を使用すると失礼になるので順序は守りましょう。
「順不同」の類義語と英語表現
最後に「順不同」の類義語、また「順不同」の英語表現をご紹介します。
「順不同」の類義語
それでは、「順不同」の類義語をご紹介します。
- 敬称略(けいしょうりゃく)
- 無作為(むさくい)
「敬称略」は「~さん、~様など付けずに一律に呼び捨てすることを詫びる」という意味です。日本人は、順番を気にする人が多いです。そして何でも1番が好きですね。ですから「敬称略」「順不同」を使用しなければならないことが多いです。
「無作為」は「作為のないこと」「意志に関係なく偶然に任せる」という意味です。「無作為」は自然な心のままに行動する時に使います。
「無作為」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「無作為」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】
「順不同」とセットで使用されることが多い「敬称略(けいしょうりゃく)」ですが、意味は「役職名など敬称は省略させていただきます」ということです。
「(松田)社長」「(小林)部長」や「(花子」様」「(太郎)殿」などとせず、名前だけで記す場合に使用します。
「順不同」の英語表現
では次に、「順不同」の英語表現をご紹介します。
- Random order(順不同)
【例文】
- Honorific titles omitted, random order(敬称略、順不同)
「Random」はよく使用しますね。「ランダムに並べて」とか、「ランダムに選ぶ」などです。
法則性がないという意味の単語です。
三字熟語の英語表現を、実践で使えるビジネス場面別でまとめました。
ビジネス英語で使える三字熟語のまとめ30選【英語勉強サイトもご紹介】
まとめ:配慮のある「順不同」
以上、「順不同」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | じゅんふどう |
意味 | 並べ方に決まりが無いこと |
語源 | 「順序不同」の略語で、決められた一定の並び方ではないということ |
類義語 | ・敬称略(けいしょうりゃく) ・無作為(むさくい) |
英語表現 | Random order(順不同) |
「順不同」を使用することで、公式な場で順序通りに人を紹介する際、発表する人が間違わないようにスムーズに行える、更に呼ばれた人も「順不同」ならばどの順番で呼ばれても気を悪くしない配慮がされている、とても利に適った言葉です。
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