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人によってはついつい、よく知らないことも「あ~、あれはこうだよ」などと、少しだけ知っている部分を話してしまうことがあるようです。このような人のことを「半可通」と言います。知っているフリをするというのは、自分がどんどん苦しくなり嘘つきの元のようなものですよね。
「半可通」は普段からあまり使う機会が少ないかもしれませんが、「半可通」と呼ばれないためにもしっかりと「半可通」について学習してきましょう。
この記事では「半可通」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「半可通」の意味と語源
「半可通」の意味
それでは「半可通」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「半可通」は「はんかつう」と読みます。
「半可通」とは「よく知りもしないことを知ったフリをすること」という意味です。
通(つう)はフリをする、いい加減な人を表わします。
「半可通」の語源
続いて「半可通」の語源をご紹介します。
その「通」に「半可」が合わさって「半可通」は「中途半端な知識で詳しいふりをする」ということで使われるようなったのです。
「半可通」の英語表現と類義語
「半可通」の英語の表現
次に「半可通」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- pretentious person(半可通)
- pretended expertise(半可通)
【例文】
- Because he is a pretentious person, I am untrustworthy(彼は半可通だから信用できない)
- She shows off knowledge of the pretended expertise(彼女は半可通の知識をひけらかしている)
「pretentious person」は「見せかけの人」という直訳ができます。「pretended expertise」は「見せかけの専門知識」という直訳です。
他にも「superficial knowledge」や「smatterer」で「半可通」を表すことがあります。
「半可通」の類義語
「半可通」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 生意気(なまいき)
- 知ったかぶり(しったかぶり)
- 生半可(なまはんか)
「生意気」とは「自分の能力、年齢を考えずに得意げで出過ぎた言動をする」ということです。若者が年上に対する態度で「生意気」と指摘されることがあります。
「知ったかぶり」とは「物事を知りもせず、知ったように振舞う」ということでそれが周りの人に知れると、結構恥ずかしい思いをしますよね。
「生半可」は「物事が中途半端」という意味です。ある物事に対して行動しても中途半端な状態な時に使われます。
「生意気」「生半可」の記事は、こちらをどうぞ。
「生意気」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】
「生半可」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】
「半可通」の使い方
最後に「半可通」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「学者たちは半可通ばかりで、誰を信用してよいのか分からない」
- 「テレビで立派なことを言っているコメンテーターは、意外と半可通だ」
- 「君は、もっともらしいことしか言えない半可通だ」
- 「こんな浅い知識では、半可通と馬鹿にされてしまう」
- 「以前は半可通だと思っていたけれど、彼は勉強して本物の通になった」
- 「半可通とは、もう呼ばせない」
知識不足で「半可通」と言われると、恥ずかしさが込み上げますよね。
「半可通の(知識)」「半可通と(呼ばれる)」などと使われることが多いです。
「半可通」と呼ばれる前に
ある物事を少し知っているだけでも、物凄く知っているかのように雄弁に話せる人がいますよね。そのまま浅い知恵がバレなければ「半可通」とは思われないのですが、話せば話すほど知識が薄っぺらなことがバレてしまいます。周りに「有識者(ゆうしきしゃ)」などと呼ばれる人がいる時は、特に気を付けて発言しなければ大きな恥をかいてしまうでしょう。
何事も「自分は知っている!」という話し方ではなく、「何となく知っているけど、どうなの?」というように、様子を見ながら話す方が後で「半可通な人だ」と思われずに済みますよ。
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