「鉄面皮」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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デパ地下の試食コーナーでは、夕方になると常連のお客様が試食をしに来て、2~3周して帰るそうですよ。店員さんは邪魔にもできず、「さっさと食べて帰ってねー」という態度の様です。2~3周するとお腹が満たされるでしょうし、近隣のデパートへ行けば更に試食が出来て1食分は浮きますもんね。
でも、このような「鉄面皮」の人は少ないでしょう。時間がないと出来ないことですから。更に「鉄面皮」な人は人に媚びるようです。その媚び方が尋常ではないことが「鉄面皮」の語源にもなっているのです。
この記事では「鉄面皮」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「鉄面皮」の意味と語源

「鉄面皮」の意味

それでは「鉄面皮」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「鉄面皮」は「てつめんぴ」と読みます。
「鉄面皮」とは「ツラの皮が鉄でできているかのように厚かましい」という意味です。
恥知らずなことや人のことを表す言葉です。

「鉄面皮」の語源

続いて「鉄面皮」の語源をご紹介します。

大昔の中国に王光遠(おうこうえん)という学問も才能もあり、当時の官吏登用のための資格試験である科挙の進士科(しんじか)を合格した者がいました。この王光遠という男は出世の為ならば恥をも捨て、どんなツテを使っても出世しよう、どんな恥をかいてもいいというくらいの者だったのです。有力者の元へ行き、門前払いをされても何度も訪れたそうで、仕舞に酒に酔った相手に鞭(むち)で打たれようとも怒ることはせず、ご機嫌取りをしました。周りの人に「あんなことされて恥ずかしく思わないのか?」と聞かれ、王光遠は「この人に取り入ればいいことがあるかもしれない」と言ったそうです。そこからみんな「光遠顔厚きこと、十重の鉄甲のごとし」と言うようになり、「光遠の厚かましさは何重もの鉄の甲のように分厚い」という意味で、厚かましい人、面の皮が厚い人を「鉄面皮」と呼ぶようになったのです。
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「鉄面皮」の英語表現と類義語

「鉄面皮」の英語の表現

次に「鉄面皮」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • impudence(鉄面皮)

【例文】

  • This is such ashamed with the impudence(あんなに鉄面皮ではこちらが恥ずかしい)
  • She has become the impudence how long(彼女はいつから鉄面皮になってしまったのだ)

「impudence」は「図々しさ」「厚かましさ」という意味があります。他にも「brazen(厚かましい)」や「barefaced(恥知らず)」でも「鉄面皮」を表すことができます。

「鉄面皮」の類義語

「鉄面皮」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 野面皮(のめんぴ)
  • 厚顔(こうがん)

「野面皮」とは「ずうずうしい」「あつかましい」という意味があります。「鉄面皮」と同じように使われます。
「厚顔」は「厚かましく、恥知らず」ということです。「厚顔無恥」という四字熟語があります。

 

「鉄面皮」の使い方

最後に「鉄面皮」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「鉄面皮でなければできない仕事も、世の中にはたくさんあるよ」
  2. 「彼女の鉄面皮は、きっと親譲りだろう」
  3. 「鉄面皮と呼ばれている先輩とは、あまり行動を一緒にしたくはない」
  4. 「彼が鉄面皮と呼ばれる理由がやっとわかった」
  5. 「あの人の鉄面皮は、誰にも真似が出来ないくらい最強に厚かましい」

非常に厚かましいこと、人を「鉄面皮」と呼びます。
「鉄面皮と(呼ばれる)」「鉄面皮な(人)」などと使われることが多いですね。

 

「鉄面皮」の本当の姿

「鉄面皮」の人は鉄の皮の下には普通の顔があるのでしょうか?鉄の皮は仮の姿で、もしかしたら本当は恥ずかしがり屋さんかもしれないですよね。弱さを隠すために鉄で覆っているのでしょうから。
私も少しくらいは鉄の面で覆えるようになれると、得をするのではないかと思えてきました。厚かましく生きることも少しは大切なのかもしれません。しかし、人に嫌われるのは避けたいところですね。

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