「早合点」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語・英語表現】

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『頭の回転が速いなあ』と思う人ってどこにでもいるのですが、速すぎて自分勝手に突っ走る人もいますよね。

私はのんびりと話す方なので、そのような方と会話をしていると私が3割話すうちに勝手に話をまとめてしまい、いつの間にかその方の話にすり替わっていることがあります。

その勝手にまとめられた話が、私の話とは違う内容になっていることは言うまでもありません。

本当に、「早合点」な人だと思います。

かくいう私も、自分の得意分野では勝手な解釈をして「早合点」してしまうこともしばしばですけど。

この記事では、「早合点」の意味や語源、使い方の例文、類義語や英語表現をご紹介します。

 

 

 

「早合点」の意味と語源

 

「早合点」の意味

 

最初に、「早合点」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが、「早合点」は「はやがてん」と読みます。

「早合点」とは、「よく聞いたり調べたりせず、解ったつもりになること」「十分に確かめず承知する」という意味です。

少し話を聞いて、勝手に解釈してしまうことです。

 

 

「早合点」の語源

 

続いて、「早合点」の語源をご紹介します。

 

「早合点」を二つの言葉に分けて、解説します。

まず「合点」は「がってん」という読み方で、「早合点」も「はやがってん」と読むこともあります。「合点」の意味は「承知した」ということです。

元は優れた和歌に「〽」(庵点)を付けていたというところから来ています。この点を付けることを「点が合う」と言い、それが「合点」に変形したと言われています。

また回覧文などで、「承知しました」という意味の印を同じような形で印していたことから「合点」が「承知しました」「納得しました」という意味になったということです。

そして、「早」は「一日のうちの早い時刻」「時節の早さ」のことを言い、「まだ時間があまり経っていない」ことを表わし、「速い」とは区別して使用されます。

 

「早合点」は、時間が経過していないうちに承知してしまったということ。

熟慮せずに、解ったと思ってしまうことです。

 

 

 

「早合点」の使い方

 

次に、「早合点」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「彼女は、すぐに早合点してしまうところが悪い癖だ」
  2. 「私は早合点してしまい、母が事故を起こしたのかと思った」
  3. 「息子は、話の途中まで聞いて早合点してしまうところがある」
  4. 「このミスは、私の早合点が引き起こしたことだ」
  5. 「早合点しないよう最後まで話を聞いて、解らないことがあれば質問するように」

 

「早合点」をして良いことはほとんど無く、マイナスのイメージが強い言葉です。

「早合点(する)」「早合点の(癖がある)」などと使われることが多いですね。

 

 

 

「早合点」の類義語と英語表現

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「早合点」の類義語

 

それでは、「早合点」の類義語をご紹介します。

  • 早とちり(はやとちり)
  • 慌てん坊(あわてんぼう)

 

「早とちり」は「早合点をして間違えること」という意味で、まさに「早合点」を表わしている言葉です。

「慌てん坊」は「落ち着きが無く、先を急いで事を進め失敗する人」という意味です。

どの言葉も、物事を急ぐと失敗するということですね。

 

「早合点」な人は、せっかちなので勝手に「皮算用」をしてみたり、我がままな「恣意的な」態度をする人をイメージするのではないでしょうか。

 

「皮算用」「恣意的」については、こちらの記事に詳しく書いています。

「皮算用」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

「恣意的」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

 

 

「早合点」の英語表現

 

最後に、「早合点」の英語表現をご紹介します。

  • hasty conclusion(急いで結論。早合点)
  • hasty conclusion caused(急いで結論を出した。早合点する)

 

【例文】

  • I have trouble with her hasty conclusion(彼女の早合点に困っている)
  • The failure that a hasty conclusion caused(早合点が招いた失敗)

 

hasty」は、「急いで」「せっかち」という意味です。「早まった」という意味もあります。「conclusion」は「結論」です。「hasty conclusion」は、直訳で「早まった結論」ということになります。

「caused」は「引き起こす」ということなので、「hasty conclusion caused」は「早まった結論を引き起こした」つまり、「早合点する」ということです。

 

三字熟語の英語表現を、実践で使えるビジネス場面別でまとめました。

ビジネス英語で使える三字熟語のまとめ30選【英語勉強サイトもご紹介】

 

 

 

まとめ:最後まで話をよく聞かない「早合点」

 

以上、「早合点」についてご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

 

読み方 はやがてん
意味 よく聞いたり、調べたりせず、解ったつもりになること。
十分に確かめず承知すること。
語源 「合点」は優れた和歌などにつけた印のこと、「点が合う」といわれた。また回覧文などに「承知した」という意味で同じような「点」が付けられた。「合点」はそこから「承知した」という意味で使用される。「早」は時間などの流れが早いということ。時間が掛からず承知し、失敗したことから「早合点」が生まれた。
類義語 ・早とちり
・慌てん坊
英語表現 ・hasty conclusion(急いで結論。)
・hasty conclusion caused(急いで結論を出した。早合点する)

 

「早合点」は、先走って間違った認識をしてしまうことです。

原因は、最後まで話をよく聞かないことです。

自分の知っている事でも、最後まで聞かなければオチが全然違うこともあるのです。

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