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あなたは一生懸命、力の限り走ることが最近ありますか?陸上選手やサッカーなどの走ることの必要なスポーツはあるかもしれませんが、普段の生活ではあまりありませんよね。
私は田舎へ行って、苦手なヘビと遭遇した時くらいでしょうか。あとはお化けや幽霊を見た時とか?必死にその場から離れようと、周りをちゃんと見ずに「一目散」で逃げ出します。周りの景色なんて見ている余裕はありません。ひたすら可能な限り遠くへ走るのみです。
この記事では「一目散」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「一目散」の意味と語源
「一目散」の意味
それでは「一目散」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「一目散」は「いちもくさん」と読みます。
「一目散」とは「わき目もふらずに必死で走る」という意味です。
何かから逃げる場合に使われることが多く、陸上競技でゴールを目指して走る場合には使用されません。
「一目散」の語源
続いて「一目散」の語源をご紹介します。
他の語源は「一目連(いちもくれん)」という神様がいて、美濃(現在の岐阜県付近)の国で国中をピカピカと光りながら回って突風や激しい雨風を起こす力を持っていました。走り回るスピードは非常に速いものだったのかもしれません。そしてこの「一目連」というのが「一目散」に変化したのではないかという説があります。
「一目散」の英語表現と類義語
「一目散」の英語の表現
次に「一目散」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- in at full speed(一目散)
【例文】
- The cat surprised at thunder escaped in at full speed(雷に驚いた猫は一目散で逃げて行った)
- Because there was a bear, I went down the mountain in at full speed(熊がいたので一目散に山を降りた)
「in at full speed」は「フルスピード」や「全速力」または「精一杯」という意味もあります。
他に「As fast as one can go」「running at full speed」なども「一目散」と表現されます。
「一目散」の類義語
「一目散」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 一直線(いっちょくせん)
- まっしぐら
「一直線」は「まっすぐ」「一本の直線」という意味で「一直線」に「走る」を付け加えれば「一目散」と同じ意味で使うことができます。
「まっしぐら」とは「激しい勢いで目標に向かって進む」という意味です。「まっしぐら」はわき目もふらず何かに向かって一筋に進むことで、走ることではないですが目標への情熱を表現できます。
「一目散」の使い方
最後に「一目散」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「夏の肝試し大会は、皆が一目散で駆けて行った」
- 「幼い息子は知らない人が近寄ると、一目散で母親の元へ駆けだす」
- 「空き巣に入ったつもりの泥棒が、家に人がいて一目散で逃げて行った」
- 「夜道で誰かに追われている気がして、一目散で交番を目指した」
- 「猫は急に道路に飛び出して、車が来ていると一目散で駆けだしていくので怖い」
「一目散」は必死に走って逃げる、駆け出す時に使用されます。
「一目散で(逃げる)」「一目散に(駆け寄る)」などと使う場合が多いですね。
「一目散」だけでも使える
「一目散」はこの三つの漢字に「わき目もふらず必死に走る」という意味があります。
「一目散だ」という言葉でどんな状況かおおよそ見当が付きますね。何かから走って逃げているんだなと。英語は「in at full speed」と長くなってしまいます。
余計な言葉は付け加えなくても意味の通じる日本語ってすごいなと感じました。
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