「御世辞」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語・英語表現】

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あなたは、誰かを心地よくする褒め言葉を言えますか?

私の友人は、気が付いたら人を褒めているんです。そんな風によく言葉が次々と出て来るものだと思うこともありますが、私は中々褒め言葉が出てこないので羨ましく思います。

でも、言い過ぎもよくありませんね。

言い過ぎると本心から言ってるの?と疑われることもあるからです。

とはいえ、相手を褒めることも人生を円滑に進める技術のひとつですから、少しでも「御世辞」が言える人間になりたいと思うこのごろです。

この記事では、「御世辞」の意味や語源、使い方の例文、類義語や英語の表現をご紹介します。

 

 

 

「御世辞」の意味と語源

 

「御世辞」の意味

 

最初に、「御世辞」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが、「御世辞」は「おせじ」と読みます。

「御世辞」とは、「相手を喜ばせるために発する、口先だけの褒め言葉」「愛想の良い言葉」という意味です。

「御世辞」は本心から言っている言葉ではないという、ネガティブな面が非常に強いです。

 

 

「御世辞」の語源

 

続いて、「御世辞」の語源をご紹介します。

「御世辞」とは「世辞」に接頭語の「御」を付けた言葉です。「世辞」とは、「御世辞」と同じ意味です。

「世」は、「世の中」「世間」「この世」ということです。

そして、「辞」は「辞書」「祝辞」「辞退」「辞令」などの熟語で使用されるのですが、「言葉」「ことわる」「やめる」という意味があります。

「世辞」は「世の中を上手く渡る言葉」ということで相手を褒め喜ばせ、上手に世の中を渡るのです。

 

 

 

「御世辞」の使い方

 

次に、「御世辞」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「隣の奥さんはいつも御世辞ばかりで本心が解らなく、気持ちが悪い」
  2. 「彼の御世辞にも程がある」
  3. 「御世辞だと分かってはいるものの、褒められるとやはり嬉しいものだ」
  4. 「御世辞が上手な同僚は世渡り上手で、とんとん拍子の出世をした」
  5. 「君は堅物だから、御世辞のひとつも言えない人間だと言われる」

 

「御世辞」は言い過ぎると嫌味に取られますが、やはり褒められると人は気分が良いものですから、多少の「御世辞」のスキルも持ち合わせたほうが良いでしょう。

「御世辞が(上手)」「御世辞を(言う)」などと使われることが多いです。

 

 

 

「御世辞」の類義語と英語表現

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「御世辞」の類義語

 

それでは、「御世辞」の類義語をご紹介します。

  • 社交辞令(しゃこうじれい)
  • 媚び(こび)

 

「社交辞令」は、「人との付き合いを円滑にする言葉をいう」ことで褒め言葉の他、行く気はないのに食事に誘ったりすることで仕事などの付き合いを上手くまわすことで使用されます。

「媚び」は「人の機嫌を取る」ということで、気に入られようとして相手の機嫌をとることです。「媚び」は言葉以外でも物を贈ったり、何かをしてあげたりすることで機嫌をとります。

どれも、本心からの言動ではないことが多いですね。

 

「社交辞令」については、こちらの記事に詳しく書いています。

「社交辞令」とは?意味や語源、使い方の例文をご紹介【英語&類義語】

 

 

「御世辞」の英語表現

 

最後に、「御世辞」の英語表現をご紹介します。

  • Flatters(御世辞、おべっか、おもねる)

 

【例文】

  • I can’t trust her because she always flatters(彼女はいつも御世辞を言うので、信用できない)
  • It is often said that flattery has improved recently(最近よく、御世辞が上手くなったねと言われる)

 

「Flatters」は「社交辞令」という日本語訳もあります。英語だと「御世辞」も「社交辞令」も捉え方は同じようです。

 

三字熟語の英語表現を、実践で使えるビジネス場面別でまとめました。

ビジネス英語で使える三字熟語のまとめ30選【英語勉強サイトもご紹介】

 

 

 

まとめ:「御世辞」は言えるに越したことはない

 

以上、「御世辞」についてご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

読み方 おせじ
意味 相手を喜ばせるために発する、口先だけの褒め言葉、愛想の良い言葉
語源 「世の中を上手に渡るための言葉」に接頭語の「御」が付いた
類義語 ・社交辞令(しゃこうじれい)
・媚び(こび)
英語表現 Flatters(御世辞、おべっか、おもねる)

 

「御世辞」は言い過ぎると不快に思われますが、多少は言えたほうが相手の気分も良くなり、自分も得をするので「御世辞」が中々言えない人は少しずつ練習してみましょう。

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