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年末の忘年会、年度末の送別会、花見の宴会、夏祭りなどのイベントなどで、年中人が集まってお酒を飲む機会があるかと思います。宴会は街の至る所であり、中には深夜にもかかわらず、大声でわめくグループも見かけることがあります。皆さんストレスが溜まっているのでしょうか。
人が沢山集まるとワイワイと楽しい反面、見ていてイライラする人も中にはいるもので、そこからトラブルが発生することもあるでしょう。
私はあまりお酒を飲まないので、割とそのトラブルを遠目から冷静な目で見ることが多いです。小さなトラブルは大きな事故や事件に繋がりかねませんよね。まして大勢の人がいる、そしてお酒が入っているとなると、気持ちが大きくなり取り乱してしまうのです。
この記事では、「乱痴気」の意味や語源、使い方の例文、類義語や英語の表現をご紹介します。
「乱痴気」の意味と語源
「乱痴気」の意味
それでは「乱痴気」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「乱痴気」は「らんちき」と読みます。
「乱痴気」とは、「取り乱して理性を失う」「多くの人が入り乱れ、混乱した状態」という意味です。
酒宴や喧嘩で取り乱し、大騒動になることなどで「乱痴気騒ぎ」と使用されます。
「乱痴気」の語源
続いて「乱痴気」の語源をご紹介します。
「乱痴気」を二つの言葉に分けてご説明していきましょう。
先に「痴気」ですが、「そのような奴」「そのような人」ということを表わす言葉で、実は色々な熟語に使用されています。例えば「高慢ちき」「とんちき」「こんこんちき」などです。お気付きかもしれませんが、これらの「ちき」は全て平仮名で使われています。意味は同じ「そのような奴」「そのような人」なのですが、「乱痴気」の「痴気」は当て字です。
では次に「乱」ですが、意味は「みだす」「みだれる」「騒ぐ」「戦」「みだりに」ということですね。「反乱」「乱雑」「乱暴」などと使用されます。
「乱痴気」とは「みだれた、騒いだ奴」ということなのです。
ところで「痴気」は単なる当て字ではないようです。「痴」は「おろか」「頭の働きがにぶい」という意味があります。そしてここでの「気」は「心の働き」「意識」という意味です。当て字の「痴気」ではありますが、「乱痴気」の意味に寄り添っている当て字ですね。
「乱痴気」の使い方
次に「乱痴気」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「彼らの集まりは、乱痴気で警察が来るんじゃないかと冷や冷やした」
- 「知人に誘われて行った婚活パーティーは、単なる乱痴気パーティーだった」
- 「彼女は酒が入ると、大変な乱痴気ぶりで酒癖が悪い」
- 「繁華街の深夜は、乱痴気な奴らが沢山いるから用心しなければ巻き込まれる」
- 「隣の旦那さんは、若い頃は乱痴気だったと噂に聞いた」
- 「会社の社員旅行は、思わぬ乱痴気な大宴会になってしまった」
「乱痴気」は、お酒の席や人が大勢いて混乱することで起きます。
「乱痴気(パーティー)」「乱痴気(騒動)」などと使用されることが多いですね。
「乱痴気」の類義語と英語表現
「乱痴気」の類義語
「乱痴気」の類義語をご紹介します。
- 馬鹿騒ぎ(ばかさわぎ)
- 狂乱(きょうらん)
- 狂騒(きょうそう)
「馬鹿騒ぎ」は「意味もなく騒ぐ」、「狂乱」は「心が狂い乱れること」、「狂騒」は「狂ったように騒ぐこと」という意味です。
やはり、「乱痴気」と同じように大変騒がしいイメージのある言葉が多いですね。賑やかを超えた雰囲気があるようです。
「乱痴気」の英語の表現
では次に「乱痴気」の英語表現をご紹介します。
- Madness(乱痴気)
- Confusion(錯乱)
「Madness」は「狂った」という使われ方をして、「Confusion」は周りを混乱させることで使用されている言葉です。
英語でも「乱れたこと」を意味する単語でした。
まとめ
以上、「乱痴気」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | らんちき |
意味 | 「取り乱して理性を失う」「多くの人が入り乱れ、混乱した状態」 |
語源 | 「乱」は「みだす」「騒ぐ」「痴気」は当て字で「そのような奴」のこと |
類義語 | 馬鹿騒、狂乱、狂騒 |
英語表現 | ・Madness(乱痴気) ・Confusion(錯乱) |
「乱痴気」は人のが集まりで騒動が起きる様子を表す言葉です。大騒ぎになると便乗して気持ちが昂る人が出てきますので、巻き込まれぬよう冷静な判断が必要ですね。
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