「天邪鬼」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

あなたの周りには自分の意見をコロコロ変える人はいませんか?
昔、以前勤めていた会社の会議で討論になった際に、上司がその時の気分で肩を持つ人を変えていたのを覚えています。見ている側からすれば、まるで子供のような振る舞いで、つくづく「天邪鬼」だな~なんて思っていたことを覚えています。
そんな、その時の気まぐれで発言を変える人を「天邪鬼」と言いますが、どんな言葉なのでしょうか。
この記事では「天邪鬼」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

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「天邪鬼」の意味と語源

「天邪鬼」の意味

それでは「天邪鬼」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「天邪鬼」は「あまのじゃく」と読みます。
「天邪鬼」とは「人の言うことやすることにわざと逆らうひねくれ者」「人の邪魔をする」「つむじまがり」という意味です。
人の言うことに常に反対をする可愛げのない人のことですね。

「天邪鬼」の語源

続いて「天邪鬼」の語源をご紹介します。
天邪鬼の語源は諸説あります。

まず仏教を守る四つの神である四天王や執金剛神(しゅこんごうしん)に踏みつけられている悪魔を、お寺などでご覧になったことはないでしょうか?
その悪魔のことを「天邪鬼」という説があります。
また、四天王のひとつ「毘沙門天(びしゃもんてん)」の鎧(よろい)のお腹の部分にある鬼の面も「天邪鬼」であると言われています。
これは中国の水をつかさどる鬼「水鬼(すいき)」である「海若(かいじゃく)」が「あまのじゃく」と訓読みされるので、日本古来の「天邪鬼」と習合されて「足元の悪魔」や「鎧の鬼の面」、「海若」も「天邪鬼」と言うようになりました。

次は日本古来の「天邪鬼」のお話をします。
「古事記」「日本書紀」に記されている「天稚彦(あめのわかひこ)」という神様がいました。
「天稚彦」は「葦原中国(あしはらのなかつくに)」という日本神話においての神が住んでいる「高天原(たかあまはら)」と、死者の世界と言われる「黄泉の国(よみのくに)」の間にあるところを安らかな地にするために、「天照大神(あまてらすおおみかみ)」に遣わされました。
ですが、「天稚彦」はお勤めを忘れて「大国主神(おおくにぬしのかみ)」の娘と結婚し、8年経っても戻りませんでした。
そこで「高天原」の神々が「雉(きじ)」を遣わし、様子を見に行かせました。
「天稚彦」に仕えていた「天探女(あめのさぐめ)」という神様が、「天稚彦」に「雉」が見に来ることを告げ口します。
そこで「天稚彦」は矢で「雉」を打ち殺してしまいました。ところがその矢が天から射返され「天稚彦」に当たり亡くなってしまうのです。
「天探女」が告げ口をしたことから「天探女」の呼び方が訛(なま)り、「あまのじゃく」と呼ばれるようになった説があります。

さらにもう一つ説があります。
「天探女」がなぜ「雉」が様子を見に来ることが分かったかと言うと、「天探女」は漢字からも想像がつくかも知れませんが、「天の動き」「未来」「人の心」を探ることのできる能力があったということなのです。
この能力は私たち人間からすれば、とても羨ましい能力ですよね。
しかし告げ口をしたことから悪者のイメージがついてしまい、「天の邪魔をする鬼」が「天邪鬼」になったという説もあります。

このようにたくさんの説から「天邪鬼」が出来たのですが、これは世の中に神様・仏様の邪魔をし、いたずらをする鬼と呼ばれるものがたくさんあるからだと思われます。

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「天邪鬼」の英語表現と類義語

「天邪鬼」の英語の表現

次に「天邪鬼」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • BugBear(天邪鬼)
  • Perverse(天邪鬼な)

【例文】

  • Really in trouble in his perverse personality(彼の天邪鬼な性格には本当に困っている)
  • Really in trouble in his perverse personality(天邪鬼だなと父にいつも言われてきた)

「Perverse」は「非をみとめない」「強情」という人間の性格を表す意味を持っていますが、「BugBear」の方は「お化け」や「怖いもの」という空想の世界で子供が怖がるようなものを指します。

「天邪鬼」の類義語

「天邪鬼」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 意地悪(いじわる)
  • 偏屈者(へんくつもの)

「意地悪」は「わざと他人を困らせたり、つらく当たったりすることや人」という意味です。「意地悪」は普段の会話でもとてもよく使われますね。
「偏屈者」とは「性質に柔軟性がなく、素直でないこと」で、「天邪鬼」の「ひねくれ者」という意味と同じです。
「偏屈者」は「変わり者」「癖の強い人」というイメージがあります。

 

「天邪鬼」の使い方

最後に「天邪鬼」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「着替えするのは嫌、ご飯食べるのも嫌と何をやるのも嫌々で、我が子は3歳の天邪鬼です」
  2. 「運動会の朝は天気が快晴だったけれど、運動会が始まると天邪鬼のように急に雨が降ってきた」
  3. 「彼が天邪鬼だと言われる理由は、必ず他の人と反対のことを言うからだ」
  4. 「私が何を言っても絶対に同意することがない上司は、天邪鬼で話をしたくない」
  5. 「天邪鬼なことばかりしてきたので、気が付けば周りに人が誰もいなくなってしまった」

「天邪鬼」は、いたずらなど人の邪魔したときに言われる言葉です。
「天邪鬼な(人)」「~は天邪鬼だ」などと使用されることが多いですね。

 

可愛いようでムカつきます

「天邪鬼」と言われると、ちょっと可愛い感じがします。軽いいたずらであれば楽しい人なのですが、何を言ってもひねくれていたり反抗的だとムカっとしますよね。
「天邪鬼」な人は、人を困らせるのが好きなのでしょう。そのようなことで自分に注目してもらいたいのだと思います。しかし人を困らせる行為は許されることではありませんので「天邪鬼」になるのは慎みましょう。

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