「伝馬船」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語・英語表現】

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湖に行くと手漕ぎボートがありますよね。カップルが乗ったりするやつです。湖のような波の殆どないところなら良いのですが、あの木製ボートで昔は海に出ていたのかと考えるとゾッとしますね。

さらに、大昔は木ではなく草で船を作っていたとか言うじゃありませんか。草なんてすぐに水が入ってきます。それで海に出るなんて、大昔の人はチャレンジャーですね。そんなチャレンジャーたちがやがて木で船を作り、今でも使われています。

この記事では、「伝馬船」の意味や語源、使い方の例文、類義語や英語の表現をご紹介します。

 

 

「伝馬船」の意味と語源

 

「伝馬船」の意味

それでは「伝馬船」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが、「伝馬船」は「てんません」と読みます。

「伝馬船」とは、「木造の小型船」という意味です。

大きな船と陸上との間で荷物を運んだり、連絡を取ったりという役割をする船のことです。

 

「伝馬船」の語源

 

続いて「伝馬船」の語源をご紹介します。

それでは、「伝馬」という言葉をご説明していきましょう。

「伝馬」は平安時代からありましたが、江戸幕府が始まり街道が整備されてから、各街道の宿に常備されていた馬のことを言います。

この馬は、街道から街道の間の荷物を運ぶ役割を果たしていました。

昔は目的地まで、ずっと同じ人と馬が荷物を運ぶのではなく、街道ごとに馬も人も交代して運んでいたのです。

今の運送会社さんの様ですね。「伝馬」は主に公用で使用されていました。

荷物の運搬の馬のように、船と陸地を何度も行き来することから「伝馬船」と呼ばれるようになりました。そして、「伝馬」のみで「伝馬船」を表す言葉としても使用されています。

 

この「伝馬」と同じような役割をしていたものに「駅馬(えきば)」があり、駅使や官人を乗せていました。

この「駅馬」はスポーツの「駅伝」の元となったと言われています。馬を荷物用と人用を分けていたのですね。

現在、「伝馬船」は釣りで使用されています。親船にロープで繋がれ、釣りのポイントまで運んでもらいアンカーを海に降ろして釣りをします。

 

 

「伝馬船」の使い方

 

次に「伝馬船」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

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  1. 「親船から伝馬船がでて、たくさんの荷物を運んでいる」
  2. 「漁船などに、救命用として伝馬船が載せてあることもある」
  3. 「伝馬船で海に出るのは、とっても不安定だ」
  4. 「今日は、伝馬船を親船に引いてもらい結構な大物が釣れた」
  5. 「伝馬船は、伝馬と略されて使われることもよくある」
  6. 「最近は伝馬船を作る人がいなくなって、中古品でも貴重のようだ」

 

「伝馬船」は、大きな親船からの連絡船です。小回りが聞きます。荷物運搬だけではなく、救助船も兼ねています。

「伝馬船で(運ぶ)」「伝馬船から(釣る)」などと使用されることが多いです。

 

 

「伝馬船」の類義語と英語表現

 

最後に「伝馬船」の類義語、また「伝馬船」の英語表現をご紹介します。

 

「伝馬船」の類義語

 

「伝馬船」の類義語をご紹介します。

  • 脚継船(あしつぎふね)
  • 艀(はしけ)

 

上記は、どちらも海上と陸の運搬船を意味する言葉です。「伝馬船」は昔の「伝馬」という陸地での荷物の運搬から来た言葉ですが、海と陸を繋ぐ荷物や人を運ぶ船は他の言葉でもあります。

 

「伝馬船」の英語の表現

 

では次に「伝馬船」の英語表現をご紹介します。

  • Large sculling boat(伝馬船)
  • Jolly boat(小型船)
  • Junk(伝馬船)

 

「Junk」は「くだらないもの」「くず」などという意味で使われることが多いですが、「伝馬船」という意味もあります。

 

 

まとめ

 

以上、「伝馬船」について、ご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

読み方 てんません
意味 木造の小型船
語源 江戸時代に各街道に置かれていた荷物運搬用の馬のような役割から
類義語 ・脚継船(あしつぎふね)
・艀(はしけ)
英語表現 ・Large sculling boat
・Jolly boat
・Junk

 

海の上で馬の代わりをしていた「伝馬船」、近年は作れる人も少ないようですし、木製に変わる船も増え高性能のようですね。

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