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私は、地方へ行けば行くほど何かお世話になったらお礼をしたり、同じくお世話をしてあげたりということをしています。それが地域の人と人との繋がりで、助け合いなのです。都会だと人の繋がりがない代わりに、お金で解決するのでしょうか。
人との繋がりを「義理人情」ということがありますが、それを絶つことは「不義理」になります。
この記事では「不義理」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「不義理」の意味と語源
「不義理」の意味
それでは「不義理」意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「不義理」は「ふぎり」と読みます。
「不義理」とは「義理を欠く」という意味です。
特に「人から借りた金品を返さない」ことを表します。
「不義理」の語源
続いて「不義理」の語源をご紹介します。
まず、「義理」は「物事の正しい筋道」「人として守るべき道理」という意味です。「義理」は、「村社会(むらしゃかい)」で相互関係を維持するためにできた言葉です。「義理」を果たせない者は、「村八分(むらはちぶ)」と言って村の者から省かれることがありました。「村社会」で果たす「義理」は冠婚葬祭のお手伝いやご祝儀・ご香典・農作業・漁業のお手伝い・屋根葺き・村の公共事業的なことなど、村人同志で助け合うことを言います。そこから「義理」という言葉は村以外でも使用されはじめ、使い方も変化してきました。
例えば「義理の両親」や「義理チョコ」などです。
そして、この「義理」が果たされないことを「不義理」と言います。お金を借りて返さないことも「不義理」です。「不」は否定の言葉で「~でない」「~しない」ということです。「村八分」も「不義理」から起こる出来事なのです。
「不義理」の英語表現と類義語
「不義理」の英語の表現
次に「不義理」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- Ingratitude(不義理)
【例文】
- I am said to be ingratitude if I do something like that(そんなことをしたら不義理と言われる)
- It is a person doing only ingratitude(不義理ばかりする人だ)
「Ingratitude」は「不義理」の他に「恩知らず」「感謝の欠如」という意味があります。また、「不義理」は「ungrateful」という単語でも表すことができます。
「不義理」の類義語
「不義理」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 不誠実(ふせいじつ)
- 忘恩(ぼうおん)
「不誠実」は「誠実さに欠ける」ということで人を裏切ったり傷つけたりすることを言います。「忘恩」の意味は「恩を忘れる」ということです。どちらの言葉も「義理を果たしていない」ということになりますね。「不義理」との大きな違いは「不誠実」は今の言葉で言うと「チャラい」、「忘恩」は恩を忘れる他に恩を感じていない場合があるので義理を果たせないのかもしれません。
「不義理」の使い方
最後に「不義理」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「お金を貸して不義理をされると怖いので、絶対に貸しません」
- 「彼は、不義理をするような人間ではない」
- 「不義理をされた人は、一生それを忘れられない」
- 「私はあなた達に不義理をしたので、一生顔向けができない」
- 「不義理をした父は、会社の中で独りぼっちになってしまった」
- 「最近は不義理な人が多いよ。義理とか人情とか関係ないからね」
「不義理」は、「義理」を欠いた時に言う言葉です。
「不義理な(人)」「不義理を(する)」などと使われることが多いですね。
「不義理」も「義理」も無い世の中
「不義理」をする人が多いというより、「義理」を感じない人が多くなっているようです。人同士のつながりが薄くなってきているのかもしれません。
何かをしてもらってもお礼をしない、と言うよりはお礼を言えない人もいるほどです。
「義理」がないので「不義理」もない世の中になってきているのかもしれません。
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