目次
この記事は、約7分で読むことができます。
あなたの近くに天才と呼ばれるほど、優れた才能をお持ちの方はいらっしゃいますか?
私の近くには、見当たらないように思います。しかし、本当は隠れ天才がいるかもしれませんよね。
優れた才能をお持ちの人は、それを発揮する「場」があり順序良く才能発揮に向って人生を歩んできているのではないかと思うのです。そのような人たちが「不世出」となって現れるのでしょう。
では、「不世出」というのは具体的にどのようなことなのでしょうか。
この記事では「不世出」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「不世出」の意味と語源
「不世出」の意味
最初に、「不世出」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「不世出」は「ふせいしゅつ」と読みます。
「不世出」とは、「めったに世には現れることが無いほど優れている」という意味です。
ごく稀にしか現れない優れた人や物ということです。
「不世出」の語源
続いて「不世出」の語源をご紹介します。
「不世出」を3つに分けてご説明していきましょう。
まずは「世」からです。「世」は「人が造る社会」「人が生活を営む期間」「時代の大きな区切り」ということを表します。「世界」「世代」「世間」などと使われます。
次に「出」は「ある範囲から外へ出る」ということ。「あらわれる」「活動する」という意味です。「出勤」「出動」「救出」「船出」など、あらゆる行動の言葉で使われています。
最後に「不」は物事を打ち消したり、否定したりする言葉で使われます。「不正」「不覚」「不始末」などです。
「不世出」は、それぞれの漢字の意味を合わせると「人の社会に現れることがない」ということになります。
現れることが無いからこそ、極々、稀に現れてしまうことをこの「不世出」で表現しているのです。
私も近くで「不世出」な人や物を見たことはないと思います。
「不世出」の英語表現と類義語
「不世出」の英語表現
次に、「不世出」の英語表現をご紹介します。
- Rare in history(不世出)
【例文】
- He is a genius rare in history(彼は不世出の天才だ)
- The shogi player called the expert rare in history was born(不世出の名人と呼ばれる棋士が誕生した)
「Rare」とは「稀な」「珍しい」という意味です。日本でも「レア物」などと使われていますね。
「in history」は「史上」ということで「Rare in history」は直訳すると「史上稀な」という意味になります。
三字熟語の英語表現を、実践で使えるビジネス場面別でまとめました。
ビジネス英語で使える三字熟語のまとめ30選【英語勉強サイトもご紹介】
「不世出」の類義語
それでは、「不世出」の類義語をご紹介します。
- 稀有(けう、きゆう)
- 天才肌(てんさいはだ)
「稀有」とは、「滅多にないこと」「とてもめずらしい」「まれ」という意味です。「とんでもないこと」を表すときに使われる言葉です。
「天才肌」とは、「天才かと思うほどの才能を持った人」という意味です。天才かもしれないと思わせるような雰囲気を持っている人に使います。
「天才肌」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「天才肌」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語・英語表現】
「不世出」の使い方
最後に、「不世出」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「不世出の歌姫が登場し、音楽界を震撼させた」
- 「彼女は不世出の天才で、周りの人間とは別格だった」
- 「この子は野球が得意なので、もしかしたら不世出の天才かもしれない」
- 「不世出の才能は、誰もが持って生まれてくるわけではない」
- 「歴史に名を残す、不世出な大名のようになりたかった」
「不世出」はどこにでもいたり、あったりするわけではありません。極めて珍しい存在です。
「不世出の(天才)」「不世出な(才能)」などと使われることが多いですね。
まとめ:「不世出」は隠れているかもしれない
以上、「不世出」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | ふせいしゅつ |
意味 | めったに世には現れることが無いほど優れていること |
語源 | 「世」=「人が造る社会」「人が生活を営む期間」「時代の大きな区切り」、「出」=「ある範囲から外へ出る」、「不」=物事を打ち消したり、否定したりする言葉 |
英語表現 | Rare in history(歴史上珍しい) |
類義語 | ・稀有(けう、きゆう) ・天才肌(てんさいはだ) |
「不世出」は「滅多に世の中に現れない才能」ということですが、私は人間、誰しも一つくらいは持って生まれた、珍しい才能が備わっている気がしてなりません。
その芽を出して成長させることができる人だけが、「不世出」となるのではないかと思います。
自分にはどんな才能が備わっているのか、改めてじっくりと見直してみたいと思います。
コメントを残す