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「今回の仕事は長引きそうだわ~」という仕事を何度か乗り越えてきたことがありますが、一つひとつ仕事を終えてゆくことで自分が成長していることを感じました。
体力は落ちますけどね。
仕事ですから終わらなければならないのですが、終わりがどうも見えて来ないのです。
そんな「長丁場」の仕事などを、あなたは経験したことがあるでしょうか?
「長丁場」は仕事だけではなく、普段の生活でもよく使われるようですよ。
この記事では「長丁場」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「長丁場」の意味と語源
「長丁場」の意味
最初に、「長丁場」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「長丁場」は「ながちょうば」と読みます。
「長丁場」とは、「物事が長々と時間がかかること」という意味です。
仕事が完了するまで長くかかること、演劇などで幕開けから幕引きまで時間が長いことを言います。
「長丁場」の語源
続いて、「長丁場」の語源をご紹介します。
江戸時代の東海道や中山道などの街道沿いにある駅のような役割をしていた街を宿場と言います。
宿屋があり、旅人は宿場から宿場を目指しました。
今のように街が点在していません。街道沿いはほぼ山道なのです。
その宿場と宿場の間の距離が長いことを「長丁場」と言いました。
「丁場」とは「距離」のことを言います。
「長丁場」は距離のことを言っていたのですが、長い距離は時間がかかるということから、完了するまで時間のかかる仕事や演劇の時間が長いもののことを「長丁場」というようになりました。
こちらの「一里塚(一里ごとに置かれた土盛り)」も昔の旅が由来の三字熟語になります。
現代では、「大きな事業を達成する過程でのひとつの段階」という意味でも使います。
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「長丁場」の英語表現と類義語
「長丁場」の英語の表現
次に、「長丁場」の英語表現をご紹介します。
- Marathon(長丁場)
- long stretch(長丁場)
【例文】
- This game is a marathon(この勝負は長丁場だ)
- Keep experienced marathon(長丁場を経験しておく)
- The work of the long scene was over(長丁場の仕事が終わった)
「Marathon」とは走る「マラソン」のことです。
何故「Marathon」が「長丁場」なのかというと、マラソンは長時間走るということから「長丁場」の意味で使用されるようになりました。
「long stretch」とは直訳で、「長いシーン」ということで映画の撮影などの長い場面のことをいいます。
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「長丁場」の類義語
それでは、「長丁場」の類義語をご紹介します。
- 長道中(ながどうちゅう)
- 長期戦(ちょうきせん)
「長道中」とは「遠い道のりや、長旅、長距離」ということです。「長丁場」の語源に近い言葉ですね。
「長期戦」は「長期に渡る戦い」という意味です。
「長丁場」も長い戦いの場合で使用することがあります。
こちらの「長広舌(長々としゃべること)」は、聞く側にとっては「長丁場」と言えます。
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「長丁場」の使い方
最後に「長丁場」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「この長丁場が終わったら、とりあえず一杯のみに行こう」
- 「今回の仕事は長丁場になるから、体力を温存しておいてほしい」
- 「この映画は長丁場なので、子供は飽きてしまい辛いかもしれない」
- 「長丁場の仕事が終わったあとは、解放感がある」
- 「彼は、長丁場を乗り切るたびに実力がついてきている気がする」
- 「この事件は、長丁場になりそうな予感がする」
「長丁場」は長い時間、長くかかる物事を表す場合によく使われます。
「長丁場の(仕事)」「長丁場を(乗り切る)」などと使用されることが多いですね。
まとめ:「長丁場」は成長するための時間
以上、「長丁場」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | ながちょうば |
意味 | 物事が長々と時間がかかること |
語源 | 旅人にとっての宿場と宿場の間の距離が長いこと(「丁場」=「距離」) |
英語表現 | ・Marathon(マラソン) ・long stretch(ロングストレッチ) |
類義語 | ・長道中(ながどうちゅう) ・長期戦(ちょうきせん) |
「長丁場」は長時間の仕事などで、きついイメージがあるかもしれませんね。
できれば仕事は早めに終わることが望ましいです。
しかし、「長丁場」を乗り切ることによって、何かを超えられる気がしませんか?
大昔の旅人達も街道を宿場から宿場まで長距離を歩き、峠を一生懸命乗り越えて目的地にたどり着いたのでしょうね。
もしかしたら、ひとつ「長丁場」を終えたらまた次の「長丁場」を経験したくなるのかもしれませんね。
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