「微温湯」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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お風呂の温度はどのくらいが好きですか?私は熱すぎると、長く入っていられないので41℃くらいが限度でしょうか。おばあちゃんのお風呂の次は、熱くて入っていられませんでした。しかし、もっと低い温度が好きな人もいるかもしれませんね。
「微温湯」が丁度いいという人もいるでしょう。「微温湯」も良いですが、ゆっくりと長い時間入らなければ風邪を引いてしまうかもしれません。では「微温湯」の温度って、どのくらいなのでしょうか?その前に「微温湯」とはどんな「湯」のことなのでしょう。
この記事では「微温湯」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「微温湯」の意味と語源

「微温湯」の意味

それでは「微温湯」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「微温湯」は「ぬるまゆ」と読みます。
「微温湯」とは「温度の低いお湯」「刺激、緊張感のない生活」という意味です。
厳しさのない、心地の良い温度ということですね。「びおんとう」と読む場合もあります。

「微温湯」の語源

続いて「微温湯」の語源をご紹介します。

「微温湯」の漢字を一つずつ説明していきましょう。まずは「微」という漢字ですが「び」や「み」と読みます。「すごく小さいこと」「ごくわずか」という意味です。「微」という漢字だけで「ぬ」や「ぬる」とは読みません。次に「温」は「あたたかい」「ぬるい」という意味があります。「温い」は「ぬるい」と読むのです。最後に「湯」は飲料水を温めた「お湯」、お風呂の「お湯」などを表します。すなわち「微温湯」という言葉は当て字なのです。
「温」の漢字に「ぬるい」という意味があり、「微」が付くことで更に「ぬるく」なるのです。
「微温湯」は温度の低いお湯で、火傷をしない程度の熱さです。お風呂に浸かればホワッと温まる温度で、飲料水であれば人肌程度のお湯です。そこからちょっと嫌味も込めて、「微温湯の生活」などと使われるようになりました。「微温湯の生活」とは刺激もなく苦労も緊張もしない生活ということで使われます。
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「微温湯」の英語表現と類義語

「微温湯」の英語の表現

次に「微温湯」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • tepid water(微温湯)

【例文】

  • I have been tame in life of the tepid water(微温湯の生活に馴れてしまった)
  • She was brought up in tepid water all the time(彼女はずっと微温湯の中で育ってきた)

「tepid」は「ひどい」という意味の他に、「生ぬるい」「熱意のない」という意味があります。「water」は「水」ということですね。
「tepid water」は直訳だと「生ぬるい水」ということになります。

「微温湯」の類義語

「微温湯」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 無気力(むきりょく)

「無気力」は「意欲や活力がない」ということです。
「微温湯」は刺激がなく緊張感もない生活や環境を言います。そんなところにいては「無気力」になるのかもしれません。

 

「微温湯」の使い方

最後に「微温湯」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「彼は、しばらく微温湯の生活にどっぷりと浸かっていた」
  2. 「微温湯の生活に浸かっていた彼は、久しぶりに刺激が欲しくなった」
  3. 「このまま、微温湯の生活に浸っていたい」
  4. 「そんな微温湯の環境では、新しい発想は生まれてこない」
  5. 「微温湯の環境で育った彼女は、世間の厳しさを知らない」

「微温湯」は、心地良すぎて一度入ると出たくなくなりますね。
「微温湯の(生活)」「微温湯に(浸かる)」などと使われることが多いです。

 

「微温湯」もいいけど熱いのもいいです

ぬるいお湯にずっと浸かるのは、気持ちが良いですよね。適温で、このまま極楽がずっと続くのではないかと思ってしまいます。しかし、「微温湯」に浸かれていられるのは、陰に誰かの力添えがあってこそではありませんか?助けてくれる親や兄妹、配偶者や子供がいるからこそ苦労などせず、「微温湯」に入れるわけです。
サポートのない人であれば自分でその生活を維持していかなくてはいけないので、時には過酷な環境に晒されることもあるでしょう。そうなれば「微温湯」に浸かっている訳にも行きませんね。「微温湯」も良いですが、熱めのお湯にも慣れておかなければ「いざ」という時に熱湯に入らなくてはいけなくなるかもしれませんよ。

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