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私は、よく友人や親せきなどに「お前は音沙汰がない」「連絡ぐらいよこしなさい」と言われます。私は自分のペースではありますが、身内へマメに連絡をしているつもりでも相手からすると全く「音沙汰」のない人に思われているようです。
ところで、この「音沙汰」とはどんなことを言うのでしょうか?すごく耳に入って来やすく、馴染みやすい日本語のような気がします。
この記事では「音沙汰」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「音沙汰」の意味と語源
「音沙汰」の意味
それでは「音沙汰」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「音沙汰」は「おとさた」と読みます。
「音沙汰」とは「たより」「音信」「おとずれ」という意味です。
「音沙汰」はある物事のお知らせや噂のことを表しています。
「音沙汰」の語源
続いて「音沙汰」の語源をご紹介します。
次に「音」ですが「物の響き」「人、動物の声」「聴覚の内容」という意味があります。「音」は空気の振動を伝って耳に入ってくる感覚のことをいいます。「噂」「評判」も空気の振動で耳に入ってくるものですので、大昔から和歌などで、これらを「音」として表していました。
「音沙汰」は「耳に入ってくる話題」や「耳に聞こえる情報」「噂」のことを言うのです。
「音沙汰」の英語表現と類義語
「音沙汰」の英語の表現
次に「音沙汰」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- news(音沙汰)
【例文】
- Was there any news?(何か音沙汰はあったのか?)
- As for the son, there is no news for three years(息子は3年も音沙汰なしだ)
「news」は「知らせ」や「消息」のことを言いますが、日本での「news」は「ニュース」といい、「情報」や「報道」のことを言います。この他にも「音沙汰」は「tidings」や「intelligence」などという単語で表現する場合もあります。
「音沙汰」の類義語
「音沙汰」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 消息(しょうそく)
- 音信(おんしん、いんしん)
「消息」とは「様子」や「動静」「状態」という意味で、他人の安否のことを言います。「消息不明」などと使用されます。
「音信」は「便り」や「手紙」のことを言います。
「音沙汰」の使い方
最後に「音沙汰」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「叔父は何の音沙汰もないところを見ると元気なのだろう」
- 「あの子が去ってから3年経つが、音沙汰は無しだ」
- 「別れてから2週間、彼から何か音沙汰はあったの?」
- 「花の種をまいて10日経ったけれど、さっぱり音沙汰がない」
- 「まだまだ、春の音沙汰は聞こえてこないね」
「音沙汰」は「お便り」「情報」が聞こえて来たり、目に見えたりするときに使用されます。
「何の音沙汰(もない)」「さっぱり音沙汰(がない)」などと使用されることが多いです。
「音沙汰」がない
「音沙汰」は「音沙汰がある」と使用されることは少ないです。やはり多いのは「音沙汰がない」という使われ方です。「音沙汰」の「音」は昔から「噂」「評判」で「沙汰」は「便り」ということです。「音沙汰がない」というのは「噂も評判も耳に入ってこない」ということです。
大切な身内からしてみると心配になるものですから、離れて暮らしている方はマメに連絡しましょう。私も後程、親へ連絡してみようと思います。
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