「音沙汰」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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私は、よく友人や親せきなどに「お前は音沙汰がない」「連絡ぐらいよこしなさい」と言われます。私は自分のペースではありますが、身内へマメに連絡をしているつもりでも相手からすると全く「音沙汰」のない人に思われているようです。
ところで、この「音沙汰」とはどんなことを言うのでしょうか?すごく耳に入って来やすく、馴染みやすい日本語のような気がします。
この記事では「音沙汰」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「音沙汰」の意味と語源

「音沙汰」の意味

それでは「音沙汰」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「音沙汰」は「おとさた」と読みます。
「音沙汰」とは「たより」「音信」「おとずれ」という意味です。
「音沙汰」はある物事のお知らせや噂のことを表しています。

「音沙汰」の語源

続いて「音沙汰」の語源をご紹介します。

「音沙汰」を「音」と「沙汰」に分けてご説明します。まずは「沙汰」という言葉ですが、普段はあまり使わないと思いがちですが、結構日常的に潜んでいる言葉なのです。たとえば、「警察沙汰」「地獄の沙汰」「~で判決の沙汰を待つ」「表沙汰」「色恋沙汰」「正気の沙汰」など、普段あなたが使用している言葉の中にもいくつか「沙汰」はあると思います。この「沙汰」という言葉の意味は「物事の処理」「判定」「通知」「決定」「問題」「話題」など様々な使われ方をしています。「沙」は砂のことを言い、「汰」は洗って選り分けることを表す漢字です。洗って選り分けることを「淘汰(とうた)」と言い、「淘汰」は元々「決定」「判定」という意味の言葉として使われていました。そして洗って選り分けることの中でも「砂を洗って選り分け砂金を見つける」ことを「沙汰」といいます。そこで「善悪を選り分ける」という意味が当てはめられ、「沙汰」が「判定」「決定」と使われるようになったのです。また、物事の良し悪しの話題という意味でも使われ「通知」や「物事の処理」「問題」「話題」と多くの意味合いを持つ言葉となりました。
次に「音」ですが「物の響き」「人、動物の声」「聴覚の内容」という意味があります。「音」は空気の振動を伝って耳に入ってくる感覚のことをいいます。「噂」「評判」も空気の振動で耳に入ってくるものですので、大昔から和歌などで、これらを「音」として表していました。
「音沙汰」は「耳に入ってくる話題」や「耳に聞こえる情報」「噂」のことを言うのです。
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「音沙汰」の英語表現と類義語

「音沙汰」の英語の表現

次に「音沙汰」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • news(音沙汰)

【例文】

  • Was there any news?(何か音沙汰はあったのか?)
  • As for the son, there is no news for three years(息子は3年も音沙汰なしだ)

「news」は「知らせ」や「消息」のことを言いますが、日本での「news」は「ニュース」といい、「情報」や「報道」のことを言います。この他にも「音沙汰」は「tidings」や「intelligence」などという単語で表現する場合もあります。

「音沙汰」の類義語

「音沙汰」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 消息(しょうそく)
  • 音信(おんしん、いんしん)

「消息」とは「様子」や「動静」「状態」という意味で、他人の安否のことを言います。「消息不明」などと使用されます。
「音信」は「便り」や「手紙」のことを言います。

 

「音沙汰」の使い方

最後に「音沙汰」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「叔父は何の音沙汰もないところを見ると元気なのだろう」
  2. 「あの子が去ってから3年経つが、音沙汰は無しだ」
  3. 「別れてから2週間、彼から何か音沙汰はあったの?」
  4. 「花の種をまいて10日経ったけれど、さっぱり音沙汰がない」
  5. 「まだまだ、春の音沙汰は聞こえてこないね」

「音沙汰」は「お便り」「情報」が聞こえて来たり、目に見えたりするときに使用されます。
「何の音沙汰(もない)」「さっぱり音沙汰(がない)」などと使用されることが多いです。

 

「音沙汰」がない

「音沙汰」は「音沙汰がある」と使用されることは少ないです。やはり多いのは「音沙汰がない」という使われ方です。「音沙汰」の「音」は昔から「噂」「評判」で「沙汰」は「便り」ということです。「音沙汰がない」というのは「噂も評判も耳に入ってこない」ということです。
大切な身内からしてみると心配になるものですから、離れて暮らしている方はマメに連絡しましょう。私も後程、親へ連絡してみようと思います。

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