「先入観」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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私は食わず嫌いの物がたくさんあります。そして、今までも食わず嫌いの物を克服してきました。克服というより、「何故もっと早く、こんなに美味しいものを食べなかったのだろう」と後悔します。牡蠣(かき)や蝦蛄(しゃこ)ナマコなどの高級な海の幸が多いです。これらは見た目の「先入観」から食べることに躊躇していました。もったいないことです。私の「先入観」は主に食べ物の話ですが、「先入観」は食べ物のことだけではありません。
この記事では「先入観」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「先入観」の意味と語源

「先入観」の意味

それでは「先入観」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「先入観」は「せんにゅうかん」と読みます。
「先入観」とは「前もって持っている固定観念」という意味です。
「先入観」は思い込みのことをいい、自由な思考を妨げる場合に使われます。

「先入観」の語源

続いて「先入観」の語源をご紹介します。

「先入観」を二つの語に分けてご説明します。
まずは「先入」ですが「思い込む」「(その場所に)先に入る」「前もって心に入っている」という意味があります。心の中や場所などに先立って入っていることです。
次に「観」は「外から見た様子「外から見た感じ」または「外見」のことを言います。仏語では「真理(しんり)を感じること」という意味で、物事を細かく分析し観察することを言います。観音様の「観」です。「真理を感じること」という意味が観音様には含まれているのですね。

以上の内容から「先入観」は「先に入ってくる物事を見る」ということです。人は知らない物事の情報が一つ心の中に入ってくると、そのたった一つの情報を大きく膨らませて想像します。
先に入ってきた情報からあれこれ想定するのです。それが「先入観」となります。
特に悪い情報などは印象に残りやすいので、会ったことも無い人の噂や行ったことのない場所・お店・企業・商品などの噂を先に取り入れ、選り好みをしてしまうことがあります。

「先入観」の英語表現と類義語

「先入観」の英語の表現

次に「先入観」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • preconception(先入観、予想)

【例文】

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  • I misunderstood you for a preconception(私は先入観のためにあなたを誤解しました)
  • A mistake is easy to happen when I have a preconception(私は先入観を持っているとき、間違いが起こりやすいです)

「preconception」は「先入観」「予想」の他には「偏見」という意味もあります。「preconception」は「pre(あらかじめ、~以前の)」という単語と「conception(概念、考え)」という単語からできた言葉です。「プレビュー」の「pre」ですね。

「先入観」の類義語

「先入観」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 偏見(へんけん)
  • 固定観念(こていかんねん)

「偏見」とは「偏っている見方をする」ということです。差別と深い関わりのある言葉です。「固定観念」は「その人の心に凝り固まって留まっている思考」ということです。
「先入観」は「偏見」と同じような意味を持っています。しかし、どの言葉も物事の本質を知らずに頭の中だけで想像していることなのです。

「固定観念」はこちらの記事をご覧ください。

「先入観」の使い方

最後に「先入観」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「先入観を無くせば、好き嫌いは減ると思います」
  2. 「情報がテレビばかりの母の先入観はひどいものだ」
  3. 「先入観から、私は常に差別されて生きてきた」
  4. 「新人は仕事のできる奴だという先入観があったらしく、今日から入社の僕は非常にやりにくい」
  5. 「先入観を無くせば、みんながもっと行動的な人になるだろう」

「先入観」は主に悪いイメージで使用されることが多いですね。何故なら最初に悪い情報を取り込んでしまうと、そのことから自分を守ろうと考えるからです。
「先入観(から)」「先入観が(ある)」などと使用する場合が多いですね。

 

「先入観」から逆の発想をする

「先入観」を持つことは悪いことではないです。もしかしたら悪い情報がもっと悪い事柄かもしれませんから、あらかじめガードは固くしておくのは必要なことです。
しかし、真逆のことも多いです。「先入観」で知らない物事から自分を守る準備をして迎え立ったのに、肩透かしを合い他の人よりも一歩出遅れることがあります。
「先入観」のせいで、ラッキーなことを逃す可能性もあるのです。先に頭に入ってきた情報は鵜呑みにせず、守る考えと攻める考えの両方を持って新しい知らないことに挑むと良いですね。

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