目次
この記事は、約6分で読むことができます。
どんなことでも、基本的なことが出来ているからこそ、応用ができ、そこから自分で考えオリジナルが生まれます。
例えば、買ってきたばかりの家電は、まず基本的な動作をしてから応用編に入っていくのではないでしょうか。その際、取扱説明書を読み作業に入りますよね。『説明書なんて見なくたって使えるさ』と思うかもしれませんが、使ったことがない人にとって大事な「指南書」です。物が壊れたときは、取扱説明書を読むと思います。物に限らず、技術的なことで分からないことがあれば「指南書」を読み直すでしょう。「指南書」は普段あまり手に取らないかもしれませんが、無いと困ることがありますね。
この記事では、「指南書」の意味と語源、使い方の例文、類義語や英語表現をご紹介します。
「指南書」の意味と語源
「指南書」の意味
最初に、「指南書」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「指南書」は「しなんしょ」と読みます。
「指南書」とは、「何かのやり方を指導する手引書」という意味です。
説明書のことで、技術の指導をする書物のことを言います。
「指南書」の語源
続いて、「指南書」の語源をご紹介します。
「指南書」の「指南」を説明していきましょう。「指南書」の元は中国の「指南車(しなんしゃ)」という言葉です。「指南車」とは古代の中国の戦場で使われており、南の方向を指す車でした。車の上には仙人の人形が設置されており、どの方向に車が向いても人形は南の方角に指をさしている細工が施されていたのです。
そのおかげで、霧の中などでも迷うことなく戦うことができたということです。そしてなぜ他の方角ではなく「南」なのかというと、古代中国では「天子は南面す」という思想があったからです。
常に南を指す「指南車」に導かれ戦いをするため、「指南」は「教え導く」という意味で使われる言葉となりました。それが書かれた書物を「指南書」というのです。
「指南書」の使い方
次に、「指南書」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「実家の倉庫を片付けしていたら、昔の書道の指南書がでてきた。」
- 「僕はこの指南書を元に、もう一度、書の練習をしてみようと思う。」
- 「母に、分かりにくいスマホの使い方を指南書にして渡してみた。」
- 「うちの店の商品は、代々伝わる指南書に作り方が書かれている。」
- 「独創的なものも大事だけれども、指南書どおりのものをまずは作ってみなさい。」
「指南書」は初心者の人にとって、ある物事のやり方が書いてある大切なものです。
「指南書(どおり)」「指南書を(読む)」などと使われることが多いですね。
「指南書」の類義語と英語表現
「指南書」の類義語
それでは、「指南書」の類義語をご紹介します。
- 手引書(てびきしょ)
- 案内書(あんないしょ)
「手引書」は、「手引きをする書物」という意味です。ある物事についてマニュアルとして文書化したものを言います。
「案内書」は、「手引書」のことを指す場合もありますし、旅行などのガイドブックも「案内書」になります。
どちらも、やり方や行き方の説明を書いた書物になります。
「指南書」の英語表現
最後に、「指南書」の英語表現をご紹介します。
- Guidebook(指南書)
【例文】
- I learn judo from a guidebook(柔道を指南書から学ぶ)
- I want you to return the guidebook which you gave to you(君にあげた指南書を返してほしい)
「Guidebook」は「案内書」「手引書」という意味があり、日本語で「ガイドブック」と日常的に使用されている言葉です。旅行の案内も物事の技術のやり方も家電の説明も英語では「Guidebook」となります。
まとめ:基本を習得できる「指南書」
以上、「指南書」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | しなんしょ |
意味 | 何かのやり方を指導する手引書 |
語源 | 古代中国の指南車から |
類義語 | ・手引書(てびきしょ) ・案内書(あんないしょ) |
英語表現 | Guidebook(案内書) |
「指南書」は何かを行うとき、初心者には大切な書物であり、基本が出来てこそ応用ができるというものです。
コメントを残す