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最近は、日本のスポーツも世界で活躍する選手が増えてきましたね。日本のレベルがどんどん上がって来ているのでしょう。
『あの選手やあの国には、どうやっても勝つのは難しいだろう』と応援する側がすでに負ける予想をしていることもあるのがスポーツですが、勝負は時の運でもありますから「大金星」をあげることも珍しくありません。そうなると翌日はメディアが大騒ぎですね。
今まであまり注目されていなかったスポーツなんかは、ワイドショーが毎日のように取り上げて選手の私生活まで紹介しています。
それほど「大金星」というのは影響があるようです。
この記事では、「大金星」の意味や語源、使い方の例文、類義語や英語の表現をご紹介します。
「大金星」の意味と語源
「大金星」の意味
それでは「大金星」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「大金星」は「だいきんぼし」と読みます。
「大金星」とは、「大きな勝利、手柄」という意味です。
相撲で、平幕の力士が横綱に勝つことを意味しています。が転じて、他のスポーツや仕事でも使用されます。
「大金星」の語源
続いて「大金星」の語源をご紹介します。
「大金星」は相撲用語で平幕の力士が横綱に勝利することなのですが、単純に勝利しただけでは「大」は付かず「金星」となります。「大金星」はすごく強い横綱がいて、勝つのは難しいだろうと思われた平幕力士が勝利をすることを意味しています。
「金星」は相撲界で昇給のしるしとされました。
「白星」は勝ち、「黒星」は負けを表わしていて記録されます。
「金星」は報奨金に大きく影響します。「金星」ひとつで10円なのですが、10円が貰えるのではなく、その4000倍の4万円が月給と別に貰えると言います。しかも引退するまでです。ですから、横綱に勝てば勝つほどたくさん貰えます。
そして、「大金星」だからといって、報奨金が「金星」より多くなるのかというとそうではありません。「大金星」は単なる用語であり、公式の記録は「金星」です。
小結以上の三役(小結、関脇、大関)が横綱に勝利しても「金星」とはなりません。普通の「白星」です。
「大金星」の使い方
次に「大金星」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「昨日の大相撲は、大金星の対戦が観られて面白かった」
- 「今年のワールドカップは、勝てないだろうと思う国に勝利し大金星だった」
- 「彼は、絶対無理だといわれたA社の社長の心を掴み大金星をあげた」
- 「大金星は献上されるのではない、配給されるのだ」
- 「大金星をあげて、翌日のスポーツ新聞はそのニュースでいっぱいだった」
- 「彼は超美人の料理上手な奥さんと結婚をして、大金星をあげた」
「大金星」は相撲の用語ですが、ビジネス上でもよく使用されます。
「大金星を(あげる)」「大金星が(配給される)」などと使われることが多いですね。
「大金星」の類義語と英語表現
最後に「大金星」の類義語、英語表現をご紹介します。
「大金星」の類義語
「大金星」の類義語をご紹介します。
- 番狂わせ(ばんくるわせ)
- 論功行賞(ろんこうこうしょう)
予想とは違う大きな出来事が「番狂わせ」です。
「論功行賞」は「功績や手柄を調べて、それに見合う褒美を与えること」という意味です。
「大金星」はその中でも嬉しい悲鳴が聞こえてきます。
「論功行賞」はこちらの記事に詳しく書いています。
「論功行賞」の意味や語源とは?使い方の例文や英語・類語のご紹介
「大金星」の英語表現
では、次に「大金星」の英語表現をご紹介します。
- Surprise victory(大金星)
- Upset(覆す、ひっくりかえす)
- Coup(大当たり)
【例文】
- Winning that Yokozuna is a surprise victory!(あの大横綱に勝つなんて大金星だ!)
「Surprise victory」は英語の表現の中で一番驚きがあります。まさに「大金星」という感じですね。
まとめ
以上、「大金星」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | だいきんぼし |
意味 | 大きな勝利、手柄 |
語源 | 相撲での勝利で勝つのは難しいと思われていた横綱に平幕力士が勝利することから |
類義語 | ・番狂わせ ・論功行賞(ろんこうこうしょう) |
英語表現 | ・Surprise victory ・Upset ・Coup |
「大金星」は大手柄を立てたようなものです。ですから一番位の高い横綱から「金星」を配給されるのです。
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