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沢山の理由があり、やろうと思っていたことが、計画通りにいかなかったことありませんか。
自分ひとりのことならば計画通りではなくても説明は必要ありませんが、周りの人と何かを行う場合、その事情を説明しなければなりません。
しかし、沢山の理由を一つ一つ説明するのは大変ですし、あまり言いたくないこともあるでしょう。
そこで「諸事情」という便利な言葉を使う人がいます。
「諸事情で明日はその計画通りいかなくなった」と言いえばいいのです。あら、簡単。
でも「諸事情」ってどんな言葉なのでしょうか。
この記事では、「諸事情」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。
「諸事情」の意味と語源
「諸事情」の意味
最初に、「諸事情」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「諸事情」は「しょじじょう」と読みます。
「諸事情」とは、「さまざまな都合」「諸々の理由」という意味です。
理由を明かしたくないときや、事情が複雑に絡まっている際に使われます。
「諸事情」の語源
続いて、「諸事情」の語源をご紹介します。
「諸事情」を「諸」と「事情」に分けて説明していきます。
まず、「諸」ですが、「もろもろな」「いろいろ」「おおく」という意味があり、例えば「諸島」は「複数の島がまとまって存在するもの」ということ、「諸君」は「みんな」ということです。細々としたことをひとまとめで表現するときに使われることが多いです。
次に「事情」ですが「物事が今どうなっているか、またどう変わってきているか細かな状態や理由」「ことの次第」という意味です。
「諸事情」とは「たくさんの物事の状態」のことをいいます。
それを一つ一つ説明するのは大変です。関わりが深くない人には簡単に物事の説明を済ませたいです。「いろいろと事情がありまして」と説明するよりも、「諸事情がありまして」と話した方がスマートです。「諸事情」と言われると、ちょっと内容が気になるところですが、
詳しく聞かない方がいいのかなと思わせることもできます。
「諸事情」の使い方
次に、「諸事情」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「選挙の演説は、諸事情により中止となった」
- 「社長は、諸事情により今日の会議を欠席した」
- 「諸事情から来週、学校を休みます」
- 「彼女とは諸事情により別れることになったので、それ以上は聞かないで」
- 「先生は、諸事情により学校を去ることとなった」
「諸事情」は、公の場面では使われることが少ないです。
「諸事情に(より)」「諸事情から」などと使われることが多いですね。
「諸事情」の類義語と英語表現
「諸事情」の類義語
それでは、「諸事情」の類義語をご紹介します。
- 都合上(つごうじょう)
- 仔細(しさい)
「都合上」は、「物事をするにあたっての事情」という意味で何かをする上での事情のことを言います。
「仔細」は、「物事の詳しい事情」という意味で使われます。
どちらも「事情」という共通点があります。「事情」は詳しく説明を求められることもありますが、一括りの言葉で濁すことの方が多いです。そこに用いられるのが「諸事情」です。
「諸事情」の英語表現
最後に、「諸事情」の英語表現をご紹介します。
- Circumstances(都合)
- Various reasons(諸事情)
【例文】
- The event has been canceled due to unforeseen circumstances(諸事情によりイベントは中止になりました)
- He was absent from a company by circumstances yesterday(彼は諸事情で昨日会社を休んだ)
「Circumstances」は、ある事件や人に関連する状況を表す言葉です。
「various circumstances」で「様々な状況」という意味になります。
日常では「Circumstances」だけで表現することが多いです。
まとめ:都合よく使える「諸事情」
以上、「諸事情」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | しょじじょう |
意味 | さまざまな都合、諸々の理由 |
語源 | 「諸」は「いろいろ」「おおく」ということ、「事情」は「物事の状態や理由」のことを表しており、それらがたくさんあるということ、一つ一つ説明は大変で説明しなくてもよい人には簡単に済ませることができる。 |
類義語 | ・都合上(つごうじょう) ・仔細(しさい) |
英語表現 | ・Circumstances(状況) ・Various reasons(様々な理由) |
「諸事情」でとい言われたら、空気を読み、追求しなくてよいことはサラッと聞き流すのがよいですね。
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