「天王山」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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豊臣秀吉さんが、天下を取ることになったきっかけはご存知でしょうか。織田信長さんに仕えていたとか清州会議でうまい事やったとか色々ありますが、今回は「天王山」のお話をしていきたいと思います。
この「天王山」という山は今も日本に存在していて、ご存知の方も多いとは思いますが、歴史に興味が無い方はこの山がどんなに重要な山かということをご存知ないかもしれませんね。
この記事では「天王山」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「天王山」の意味と語源

「天王山」の意味

それでは「天王山」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「天王山」は「てんのうざん」と読みます。
「天王山」とは「勝負の大事な分かれ目」という意味です。
勝敗や運命が決まる大切な局面のことを表します。

「天王山」の語源

続いて「天王山」の語源をご紹介します。

「天王山」は京都の乙訓郡大山崎町にある山で、古くから戦で重要な土地とされていました。この山では大きな天下の分かれ道となる戦いがありました。それは「山崎の戦い」と言われる、羽柴秀吉による明智光秀討伐です。織田信長を「本能寺の変」で討ったとされる明智光秀を、毛利家を敵とした中国攻めに行っていた羽柴秀吉が毛利と和議を結び、「中国大返し」と言われる機敏な動きをし「天王山」で勝利を収めました。
しかし、実際には「天王山」はチーム羽柴が布陣をした場所であって、明智光秀を討った場所ではありません。明智は逃げて「落ち武者狩り」にあったとか自害したなど諸説ありますので、ハッキリと「天王山」で討ったわけではないのです。ただ、羽柴秀吉からすると「天王山」は天下を取った時に特別な場所であったのかもしれませんね。そこから羽柴秀吉は清州会議で信長の後継者としての地位に着き、天下を取ったのでした。そこから「天王山」は単なる山の名前ではなく、「勝負の大事な分かれ目」という言葉で使われるようになったのです。
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「天王山」の英語表現と類義語

「天王山」の英語の表現

次に「天王山」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • Strategic point(天王山)

【例文】

  • It is this game is strategic point(この勝負が天王山だ)
  • Strategic point is determined by this one-ball(天王山はこの一球で決まる)

「strategic」は「戦略」「方策」「戦略上きわめて重要な」という意味があります。「point」は「論点」「提案」「主張」などの意味があり、日本語で「ポイント」として日常的に使用されていますね。

「天王山」の類義語

「天王山」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 正念場(しょうねんば)

「正念場」とは「その人の本質を問われる大切な場面」という意味です。物事の重要な場面でもあるので、「天王山」の「勝敗の分かれ目」と繋がりますね。

「正念場」の記事は、こちらをご覧ください。

「天王山」の使い方

最後に「天王山」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「次の一手が、天王山となるかもしれない」
  2. 「明日の進行具合によって、この仕事の天王山となる可能性が高い」
  3. 「シーズンの始まりが天王山に直結するとは限らないよ」
  4. 「羽柴秀吉の天王山は、日本の歴史の天王山とも言える」
  5. 「次の戦いが天王山だと監督は言っている」

「天王山」は戦のない今の世の中ではスポーツで使用されます。
「(この戦いが)天王山だ」「天王山(となる)」などと使われることが多いですね。

 

「天王山」は歴史

戦いで重要な山となった「天王山」は今もずっとその場にあって、しかも、「勝負の大事な分かれ目」という意味も持っているのが凄いですね。歴史とはそういうものであって、言葉もこのように出来上がっていくのだと改めて感じました。
いつか「天王山」に行くことがあれば山としてではなく、大切な歴史としてみようと思います。

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