「世迷言」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語・英語表現】

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あなたは世の中に対して不平や不満ありますか?

全くないという人はいないのではないかと私は思うのですが、それを口から発するかしないかの違いですよね。

私も不平不満はたくさんありますし、愚痴もたまに言います。なるべく言わないようにという気持ちはあるのですが、つい出てしまうのです。

言ったときは多少スッキリはするのですが、そのあとは根本的に何も変わっていない現実がありますね。愚痴を言うよりももっと有効なことに時間を費やすべきだったと後悔します。

この記事では、「世迷言」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。

 

 

「世迷言」の意味と語源

「世迷言」の意味

最初に、「世迷言」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが「世迷言」は「よまいごと」と読みます。

「世迷言」とは「訳の分からない言葉」「人の意見を罵っていう」「愚痴や不平不満を言うこと」という意味です。

筋が通っていない言葉を発することですね。「世迷い言(よまいよいごと)」ということもあります。

 

「世迷言」の語源

次に、「世迷言」の語源をご紹介します。

「世迷言」の漢字をそれぞれ見ていきましょう。

まずは「世」ですが、「親から子に引き継ぐ時代」「時代」「人間の社会」という意味があります。「世代」「世間」「世界」「世紀」「世論」など「世」のつく言葉はたくさんありますね。「世迷言」では「世間」という意味で使用しています。

次に「迷」ですが、「まよう」「わからなくなる」「奇妙」「筋が通らない」という意味です。「迷路」「迷宮」「迷信」「迷子」などと使用されています。「世迷言」の「迷」はどの意味も当てはまります。

最後に「言」ですが、「いう」「はなす」「ものをいう」ということです。「言」は口から発することについて幅広く使われている漢字です。

「世迷言」は「世間で筋が通らないはなし」ということですね。要するに「訳の分からないこと」です。

「わけ解らないこと言ってないで」という言葉を「世迷言を言ってないで」と変換できます。愚痴や不平不満、悪口はきちんと筋道を通さずに発せられることが多いですね。それらは「世迷言」とされます。愚痴や不平不満は「意見」ではないのです。

 

 

「世迷言」の使い方

続いて、「世迷言」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「世迷言ばかり言ってないでとっとと仕事しろ」
  2. 「うちの息子は世迷言ばかり言って、ちっとも跡継ぎの腰を上げない」
  3. 「いつまでも世迷言ばかりの後輩に早く成長してほしい」
  4. 「先日の帰省は、じいちゃんの世迷言に付き合わされてしまった」
  5. 「口を開けば世迷言ばかり並べる上司に嫌気がさす」

「世迷言」は世の中で迷うような言葉、すなわち、訳の分からない筋の通らないことを並べることです。

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「世迷言を(言う)」「世迷言を(並べる)」などと使用されることが多いですね。

 

 

「世迷言」の類義語と英語表現

「世迷言」の類義語

それでは、「世迷言」の類義語をご紹介します。

  • 戯言(たわごと、ざれごと)

「戯言」は「馬鹿げた話」「ふざけた発言」「冗談」という意味です。「戯」という漢字は「戯れる(たわむれる)」という言葉で「ふざけて遊ぶ」という意味があります。

他にも時代劇で「戯けが(たわけが)」なんていうセリフをきいたことがある方もいると思いますが、こちらは「ふざけた奴め」「馬鹿な奴」という意味です。

 

「世迷言」の英語表現

最後に、「世迷言」の英語表現をご紹介します。

  • grumbling(世迷言)

【例文】

  • She often says grumbling and annoys you(彼女は度々、世迷言を言って困らせる)
  • I cannot hear his grumbling(彼の世迷言は聞いていられない)

「grumbling」は動詞で「ブツブツと不平を言う」という意味があります。「grumble」の現在分詞です。「世迷言」は「meaninglessness」や「nonsensicality」という英語でも表すことができます。

 

 

まとめ

以上、「世迷言」について、ご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

読み方 よまいごと
意味 訳の分からない言葉。人の意見を罵っていうこと。愚痴や不平不満を言うこと。
語源 「世」=「時代」「人間の社会」、「迷」=「まよう」「奇妙」、「言」=「いう」「はなす」という意味から。
類義語 戯言(たわごと、ざれごと)
英語表現 grumbling(不平)

「世迷言」は「訳の分からない言葉」「愚痴や不平不満」のことでした。ブツブツと独り言のように愚痴を言うことなのです。その愚痴は正しいことを言っているかもしれません。

しかし、大きな力の前で声高く発言することは勇気がいりますね。陰で言う愚痴はただの愚痴でしかないのです。

もしも本気で何かを変えようという、気持ちがあるならば「世迷言」という愚痴を正当な意見として自信を持って発していきましょう。そうすれば世の中を変えることが出来るかもしれません。

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