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学生時代の放課後は、部活の練習を見る女子生徒が居ましたね。お目当ての男子生徒をずっと目で追いかけています。飽きもせずよく見ていられるものだと思いませんか?人は自分の興味があるものであれば、集中して観察することができます。興味が無いものの観察は苦痛でしかありません。じっと見つめて瞬きをすることさえ忘れてしまうのです。見られている方はどうでしょう。「熱視線」に気が付いていなければ普段通りの行動でしょうけれど、「熱視線」に気が付くと、なんだか行動がぎこちなくなりますよね。
この記事では、「熱視線」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。
「熱視線」の意味と語源
「熱視線」の意味
最初に、「熱視線」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「熱視線」は「ねつしせん」と読みます。
「熱視線」とは「強い関心を持って物事を見る」という意味です。
ある物事に集中して視線を送るということですね。
「熱視線」の語源
次に、「熱視線」の語源をご紹介します。
「熱視線」を二つの言葉に分けてご説明していきましょう。
まず「視線」ですが「眼の見ている向き」のことであり、目の中心と見ている対象を結ぶ線のことを言います。また「他人が見る目つき」を表し、「周りの視線が気になる」などと使われます。
次に「熱」は、「あつい」「温度が高い」「夢中になる」という意味です。「熱視線」では「夢中になる」という意味で使用されています。
「熱視線」は「熱い視線」とも言われ、物事を見る目つきが熱いのです。「焼け焦げるように見つめる」という表現もされます。
特に恋愛で「熱い視線を送る」などと使用され、対象の人物を夢中になって追いかける視線のことを言うのです。
「熱視線」は集中して夢中になってみることです。例えるならば虫眼鏡で物をじっくり観察するようなものでしょうか。
虫眼鏡で観察すると、太陽光で紙が燃える実験をされたことがあると思います。それくらい「熱い視線」が「熱視線」なのです。
「熱視線」は恋愛に限りません。なにかの物事に夢中になって見つめることすべてに当てはまります。
「熱視線」の使い方
続いて、「熱視線」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「ファンの熱視線を一心に浴びてステージに立つ」
- 「プロ野球のスカウトマンたちが、毎日のように彼のピッチングに熱視線を送っている」
- 「彼はお目当ての彼女に熱視線を向けてアピールしている」
- 「彼女は仕事が出来るので上司から熱視線を浴びている」
- 「私の熱視線に気が付いたのか、彼は私を意識するようになった」
「熱視線」は、「強く注目し見つめる」ということです。
「熱視線を(向ける)」「熱視線を(浴びる)」などと使用されることが多いですね。
「熱視線」の類義語と英語表現
「熱視線」の類義語
それでは、「熱視線」の類義語をご紹介します。
- まじまじと
- しげしげと
「まじまじと」は「じっと見つめる」ことの形容の言葉です。「まじまじと見つめる」という使い方をします。
「しげしげと」も「見つめる」ことの形容詞で「何度も繰り返し見つめる」という意味の他に、こちらも「じっと見つめる」ということも表します。
「熱視線」の英語表現
最後に、「熱視線」の英語表現をご紹介します。
- passionate gaze(熱のこもった視線)
【例文】
- I feel passionate gaze from the other side(向こうから熱視線を感じます)
- She sends passionate gaze(彼女は熱視線を送っている)
「passionate」とは「情熱的」という意味です。「passion(情熱)」の形容詞ですね。「パッションフルーツ」の「passion」です。
「gaze」は「視線」「凝視する」「見つめる」という意味です。
まとめ
以上、「熱視線」について、ご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | ねつしせん |
意味 | 強い関心を持って物事を見る |
語源 | 「視線」=「眼の見ている向き」のことであり、目の中心と見ている対象を結ぶ線のこと。「熱」=「あつい」「温度が高い」「夢中になる」という意味。 |
類義語 | ・まじまじと ・しげしげと |
英語表現 | passionate gaze(熱のこもった視線) |
「熱視線」は「夢中になって気になる物事を見る」ということでした。あなたは「熱視線」の意味を理解し、「熱視線」を浴びたことを思い出したでしょうか。どんな人でも一度くらいは浴びたことがあるのではないでしょうか。学校での何かの発表や、就職での面接試験、結婚式での主役。自分は特別注目される存在ではないと思っている人でも、熱視線」を浴びることがあるのです。知らないうちに「熱視線」を送られている人もいると思いますので、あまり気を抜いてはいけませんよ。誰がどこで見ているか分からないということです。
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