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買い物へ行くと、良店は愛想の良い店員さんがたくさんいますね。
今は口コミなどでお店の質が図れるので、愛想が良いのも商売をやっていく上で大変重要になります。たとえ良い商品が置いてあっても、「無愛想」な店員さんだと二度と行かないと思う店もよくあります。
それは、とてももったいない事だと私は思うのです。せっかく良い商品なので、接客も愛想が良ければ何倍も儲かります。商売の話の記事ではありませんが、「無愛想」ということはそれほど致命的なことなのです。
この記事では、「無愛想」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。
「無愛想」の意味と語源
「無愛想」の意味
最初に、「無愛想」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「無愛想」は「ぶあいそう」と読みます。
「無愛想」とは、「愛想がよくない」という意味です。
そっけない様子を表しています。
「無愛想」の語源
続いて「無愛想」の語源をご紹介します。
「愛想」という言葉から説明していきます。「愛想」は「あいそう」と読みますが、「あいそ」と読むことの方が多いです。
どちらも同じ意味で「にこやかで人当たりがよいこと」という意味です。「あいそ」は「おあいそ」や「あいそつかす」という使い方をされることが多く、あなたもよく耳にするのではないでしょうか。
その「愛想」の「愛」は、「かわいがり」「いつくしみ」という意味です。
「想」は「おもいはかる」「おもいやる」という意味で「愛想」は「かわいがり、おもいやる」ということです。
他人に対し愛を持っておもいやることが「愛想」でそれができていないのが「無愛想」です。「無」は「ない」ということ。「存在しない」ということです。
「無愛想」は「おもいやりが存在しない」ということになります。
「無愛想」の使い方
次に「無愛想」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「あの店は、無愛想な店員しかいない」
- 「君の無愛想な態度で、お客が3割減った」
- 「無愛想な顔をしていたら、損をするだけだよ」
- 「いつも無愛想な雑貨屋のおばちゃんが、今日はニコニコしていた」
- 「無愛想な顔ばかりしていたら、不細工になるよ」
どんなに美しい顔でも、「無愛想」が続くと不細工な顔に見えてきます。
「無愛想な(接客)」「無愛想に(している)」などと使われることが多いです。
「無愛想」の類義語と英語表現
「無愛想」の類義語
それでは、「無愛想」の類義語をご紹介します。
- 無愛嬌(ぶあいきょう)
- 朴念仁(ぼくねんじん)
「無愛嬌」は「愛嬌がない」という意味です。「愛嬌」とは「接すると好感を催させる柔らかな様子」ということで、表情にかわい気がある、憎めない、ということですが、それがないということが「無愛嬌」です。
「朴念仁」は「無口で愛想がない人」ということです。「道理が分からない人」ということでも使用されます。
「無愛想」はどちらの言葉の意味もあります。
「無愛想」の英語表現
最後に、「無愛想」の英語表現をご紹介します。
- Unfriendly(無愛想、不親切)
- Non-amiability(無愛想)
【例文】
- A staff of that shop has many people who are non-amiability(あの店の店員は無愛想な人が多い)
- That child is an unfriendly child(あの子は無愛想な子供だ)
「unfriendly」は「疎疎しい(うとうとしい)」という直訳で「よそよそしい」「親しみがない」というニュアンスです。
「non-amiability」の「non」は否定の意味、「amiability」は「親しみやすい」という意味ですので「Non-amiability」は「親しみやすくない」ということになりますね。
まとめ:全員に、ではない「無愛想」
以上、「無愛想」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | ぶあいそう |
意味 | 愛想がよくない |
語源 | 愛をもっておもいやる気持ちが存在しない、ということから |
類義語 | ・無愛嬌(ぶあいきょう) ・朴念仁(ぼくねんじん) |
英語表現 | ・Unfriendly(無愛想、不親切) ・Non-amiability(無愛想) |
「無愛想」は、元々愛を持っていないわけではありません。特定の人にしか愛を表現しなかったり、愛の表現の仕方が分からなかったりする人のことです。
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