「月桂冠」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

月桂樹の葉を知ったのは家庭科の調理実習でした。たしかピラフを作る授業だった気がします。カラカラに乾いた香辛料の葉から、さわやかな香りがしました。「こんな葉っぱあるんだな~」と思いながら使いましたが、それから数年後テレビでオリンピックの選手の頭に冠が載せられているのを見て、「なんだろあれ?」と思い調べてみると月桂樹の葉です。「え?家庭科のピラフに入れた葉?」
その冠は「月桂冠」と言うのですが、なぜ料理に使うものが頭に載せるのか不思議でなりませんでした。
この記事では「月桂冠」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

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「月桂冠」の意味と語源

「月桂冠」の意味

それでは「月桂冠」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「月桂冠」は「げっけいかん」と読みます。
「月桂冠」とは「月桂樹の葉が付いた枝を輪にして冠(かんむり)にしたもの」「名誉、栄光」という意味です。
「桂冠(けいかん)」と略されることもあります。日本ではお酒の名前で有名ですね。

「月桂冠」の語源

続いて「月桂冠」の語源をご紹介します。
古代ギリシアで競技に優勝した者に「名誉のしるし」として月桂樹(げっけいじゅ)の冠を与えていました。
何故、月桂樹の木で冠を作って勝者に与えたのかと言うと、由来はギリシア神話にあります。

主神ゼウスの息子にアポローンという男神がいました。月の女神様アルテミスの双子の兄妹で理想の男性と言われていたそうです。
ある時、アポローン神様が大蛇を退治して帰る途中でエロースに偶然出会いました。エロースは恋と性愛の神と言われています。エロースの弓で黄金の矢を打たれると激しい恋に落ち、鉛の矢を打たれると恋を嫌悪するようになると言われています。
エロースは暇つぶしに弓で、人や神を射って恋心をもて遊んでいたのです。そしてアポローン神様は遊び道具に使っていたエロースの弓を馬鹿にしました。怒ったエロースはアポローン神様に黄金の矢を放ち、たまたま近くにいたダプネーという娘に鉛の矢を放ちました。
アポローン神様はダプネーに恋をし、追い回すようになったのです。一方、鉛の矢を打たれたダプネーはアポローン神様が嫌いになります。追い掛け回すアポローン神様から必死で逃げ、お父さんに助けを求めました。ダプネーのお父さんはアポローン神様に触れられそうになったダプネーを月桂樹に変えて守ったのです。アポローンは悲しみ、「せめて私の聖樹になってほしい」とお願いしました。すると月桂樹のダプネーは木を揺らしてうなずいて、月桂樹の葉をアポローン神様の頭の上に落したのです。

結果的にアポローンは失恋してしまいますが、月桂樹はアポローンの聖樹ということになりました。聖樹というと日本語では「クリスマスツリー」ということになってしまいますが、この場合「霊木」のことで「霊木」は神が宿る木ということです。神木とも言います。花言葉は「栄光」「勝利」「栄誉」です。そこから競技の勝者や優秀な者、詩人などの頭に冠を作ってのせるようになりました。

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「月桂冠」の英語表現と類義語

「月桂冠」の英語の表現

次に「月桂冠」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • laurel wreath(月桂冠)
  • laurel crown(月桂冠)

【例文】

  • I had a laurel crown of the proof of the victory(勝利の証の月桂冠をいただいた)
  • Laurel wreath was hard to want(月桂冠が欲しくて頑張った)

「Laurel」は「月桂樹」という意味です。「wreath」は「花輪」のことを言い、クリスマスリースでも使われる単語です。「crown」は「王冠」のことを言います。
「月桂樹」は「Laurel」といい、「月桂冠」の発祥でもあるギリシア語では「Daphne」と言います。「Daphne」はアポローンが恋焦がれたダプネーの名前です。「Daphne」は英語だと意味は「沈丁花」という植物になりますが、「月桂樹」と「沈丁花」は葉の形が似ているというだけで植物学的には関係ありません。

「月桂冠」の類義語

「月桂冠」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 褒章(ほうしょう)

「褒章」は「立派な行いや功績のあった人を表彰するために国から与えられるしるし」でメダルが与えられます。「月桂冠」も栄誉のしるしとして与えられます。

 

「月桂冠」の使い方

最後に「月桂冠」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「秋のマラソン大会では、毎年優勝者に月桂冠を与えている」
  2. 「月桂冠を頭に載せた金メダリストは、輝いて見えた」
  3. 「月桂樹の葉に見せた折り紙で、月桂冠を作って運動会で弟にあげよう」
  4. 「夢はマラソンで世界新記録を達成し、月桂冠をいただくことです」
  5. 「月桂冠は栄誉の印ですから、いただいた人は英雄です」

「月桂冠」は、勝者や誉れ高い人に与えられるものです。
「月桂冠を(与える)」「月桂冠を(かぶる、のせる)」などと使用される場合が多いですね。

 

「月桂冠」はないけど「月桂樹」は身近にあります

日常では「月桂冠」をいただけることなど、ほぼありませんよね。テレビで優勝者の頭に葉っぱの輪が載せてあるのを見るくらいでしょう。
ですが、「月桂樹」は身近なスパイスとしてスーパーでも売られています。抗菌作用のあるさわやかな香りです。一袋購入して「月桂冠」の香り、「栄誉、栄光」の香りを楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。

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