「注連縄」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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あなたはお正月のお飾りを作ったことはありますか?実は私、毎年注連飾りを作っているのです。ベースとなる「注連縄」と松と水引を付けて、あとは100円ショップで売っている飾りを少し付けます。
ところで「注連縄」って読み方わかりますか?注連飾りに使われるものなのですが、どんなものかご存知でしょうか?この「注連縄」は神社へ行くと必ず目にしているものなのですよ~。神社にあることが当たり前すぎて気が付かないかもしれませんね。
この記事では「注連縄」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「注連縄」の意味と語源

「注連縄」の意味

それでは「注連縄」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「注連縄」は「しめなわ」と読みます。
「注連縄」とは「神祭具」「神聖なものと不浄なものを隔てる縄」という意味です。
神社や神聖な場所に糸の字の象形の紙垂(しで)をつけた縄のことをいいます。

「注連縄」の語源

続いて「注連縄」の語源をご紹介します。

「注連」という字の意味は「占め」ということです。不浄なものを神様の「占める」清浄な空間に進入させないという意味が込められています。また「注連」は中国の言葉で「亡くなった人の出棺の後、玄関に清めの水を注いだ縄を連ねて張った」ということが語源です。この中国の「注連」が当て字となったのです。
「注連縄」の起源は日本最古の歴史書である古事記、日本書紀に記されています。
天の岩戸(あめのいわやど)の神話で須佐之男命(すさのおのみこと)は姉の天照大御神(あまてらすおうみかみ)にいつも反抗的です。須佐之男命は田んぼの畔(あぜ)を壊したり、御殿で汚物をまき散らしたりと乱暴を働くことがありました。
天照大御神は須佐之男命のことをなだめて他の神様からかばっていたのですが、彼は調子に乗り機織り小屋に馬を投げ入れて壊してしまいます。
その際に機織女が命を落として、ついに怒った天照大御神は天の岩戸の中へ隠れてしまいました。
天照大御神が隠れてしまうと太陽は陰って暗い世になり、作物も育たず魔物が蔓延る世界へとなってしまったのです。
周りの神様たちは、力ずくで天照大御神を外へ出そうとしましたがダメでした。そこで知恵者の思金神(おもいかねのかみ)が思案し、鏡と勾玉(まがたま)を準備して榊の木に括り付けられました。(鏡と勾玉はこの時に三種の神器となったのです)
さらに岩戸の前で芸能の神である天宇受賣命(あめのうずめ)を躍らせ、その踊りがあまりにも妖艶すぎ、他の神様たちは大盛り上がりします。
岩戸の天照大御神は「私がいないのに、何故みんな盛り上がっているのだろう?」と不思議に思い、少しだけ岩戸を開けました。その時、思金神は「あなたよりも尊い神が表れました」と言い、鏡に天照大御神の顔を映し出したのです。
天照大御神は自分の顔とも知らず、「自分よりも尊い神が表れたのか」と力が抜けました。その時、力持ちの天手力男神(あめのたじからお)が思いっきり岩戸を開けたのです。天照大御神の姿が表れたと同時に、太陽の光も指し美しい世の中が戻ったのでした。この時、天の岩戸に「注連縄」が掛けられ二度と開かないように結界が張られたということから「注連縄」は区域の境目を隔てるものとして使用されるようになっていったのでしょう。
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「注連縄」の英語表現と類義語

「注連縄」の英語の表現

次に「注連縄」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • Shinto straw festoon(注連縄)

【例文】

  • I change a Shinto straw festoon newly(注連縄を新しく交換する)
  • The Japan’s biggest Shinto straw festoon(日本一大きな注連縄)

「Shinto straw festoon」の「Shinto」は「神道」ということです。「straw festoon」という英語だけでも「注連縄」と呼ばれます。「straw」は「藁(わら)」ということ「festoon」は「花つな(花を綱状に編んだ飾り)」ということです。

「注連縄」の類義語

「注連縄」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • しめ飾り(しめかざり)

「しめ飾り」は「注連飾り」とも書きます。「お正月に歳神様をお迎えする大切な目印」と言われ、「注連縄」に飾りつけをして玄関先や神棚、車に飾られることが多いです。

 

「注連縄」の使い方

最後に「注連縄」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「日本一大きな注連縄は宮地嶽神社か?それとも出雲大社?」
  2. 「御神木に注連縄が張られていることが多いです」
  3. 「横綱が締めている注連縄も、邪気を払うものとして神道に通ずるものがあります」
  4. 「注連縄がないと、お正月を迎えられない」
  5. 「神社の注連縄は、たくさんの人の奉仕で出来ているんだよ」

「注連縄」は魔物などの悪いものが入ってこないようにする大切な役割をしています。
「注連縄を(張る)」「注連縄で(〆る)」などと使用されますね。

 

「注連縄」から神社をイメージ

神社に行くと色々なタイプの注連縄があり、地域によっても違うようですね。
大きな注連縄の神社は力強い神様がいそうだし、細くてしなやかな「注連縄」の神社は優しい女神様がいそうですね。
これからは「注連縄」にもっと注目してお参りしようと思います。

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