「真面目」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

スポンサーリンク

この記事は、約6分で読むことができます。


私には納得いかないことがあります。「真面目」って言われることについてです。「真面目」と褒められることを自慢しているわけではないです。むしろ逆で「真面目」と言われることが胡散臭いんです。「あなた、真面目の意味をわかっていないでしょう?」「私は真面目ではないんです。全然違いますから!」と言いたいのです。
無口で黙々と作業している人間に対して「真面目」と言うのはおかしなことです。ここでハッキリ「真面目」の「本当の姿」をご披露したいと思います。
この記事では「真面目」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「真面目」の意味と語源

「真面目」の意味

それでは「真面目」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「真面目」は「まじめ」と読みます。
「真面目(まじめ)」は「真剣、本気」「誠意のある」「誠意」という意味です。
素晴らしい意味がある反面、「糞真面目(くそまじめ)」「馬鹿真面目(ばかまじめ」「生真面目(きまじめ)」などといった、ちょっと馬鹿にした使い方をすることもあります。これらは「真面目過ぎて融通がきかない」ということを言っています。

「真面目」の語源

続いて「真面目」の語源をご紹介します。

中国の詩人、蘇軾(そしょく)の「題西林壁(せいりんのへきにだいす)」の詩に「横看成レ嶺側成レ峰、遠近高低各不レ同、不レ識二廬山真面目一、只縁三身在二此山中」とあります。
これは「横から見れば嶺のかたち、側から見れば峰のかたち、見る角度によって遠かったり、近かったり、高かったり、低かったりも見える。廬山(ろざん)の真の姿がわからないのは、自分自身が廬山の真ん中にいるからだ」という廬山のことを表している詩になります。廬山は中国にある山でこの詩の意味は「廬山の峰は見る方向によってさまざまな形に見え廬山の真の姿が解らないのは自分が廬山の真ん中にいるからだ。物事も奥が深く複雑で一方向からしか見ていなければ、本当のことは解らない」ということです。ここに出てくる「真面目」は「真の姿」「ありのままの姿」「真価」という意味で「しんめんぼく」と読みます。
一方、「まじめ」は若干意味が変わり「真剣」「本気」「誠意ある」などです。「本気と書いてマジと読む」という言葉はご存知ですか?実はヤンキー言葉ではないのです。
「マジ」というのは「まじまじと(見る)」「まじろぐ」という言葉から来ています。「まじろぐ」とは「瞬きする」ということです。「まじまじと(見る)」は「瞬きをパチパチしてじっと見つめる真剣な目、本気の目」という意味で「本気」と書いて「マジ」と読むのですね。
「まじまじと顔を見つめる目」という言葉から当て字として「真面目(しんめんぼく)」の漢字になったのです。「まじめ」は「まじめに?(ほんとうに?)」「まじめな話だよ(本気な話だよ)」などと使用されることがあります。

「しんめんぼく」には「本当の姿」という意味もあります。そこから「真面目」という漢字が当てられたのです。

スポンサーリンク

「真面目」の英語表現と類義語

「真面目」の英語の表現

次に、「真面目」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • serious(真面目)

【例文】

  • Credible because serious people(真面目な人だから信用できる)
  • Your the seriousness I’m buying(君の真面目さを僕は買っている)

「真面目」は非常に多くの英単語で表現されます。例えば「square」「straight」「earnest」などです。「serious」は「真剣な」という「真面目」の意味で使用されます。

「真面目」の類義語

「真面目」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 真骨頂(しんこっちょう)

「真骨頂」とは「そのものが持っている本来の姿、能力」という意味です。どちらかと言うと「しんめんぼく」の意味に近いですね。

「真骨頂」の記事については、こちらをご覧ください。

「真面目」の使い方

最後に「真面目」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「自分は真面目だけが取り柄だと思っていた」
  2. 「真面目な顔で冗談を言うあなたが好きです」
  3. 「真面目に生きてきたのに、そうじゃない人が得をするのが納得いかない」
  4. 「あなたが真面目なことは皆が知っているし、いつか良いことがある」
  5. 「真面目さを買われて仕事が次々と舞い込んできた」

「真面目」は真剣で誠意のある人に使用します。
「真面目な(人、顔)」「真面目に(なる、生きる)」などと使われることが多いですね。

 

「真面目(まじめ)」と「真面目(しんめんぼく)」

「まじめ」の語源は「しんめんぼく」ですが、「しんめんぼく」は使用頻度が少ないだけで日本語として使用されています。二つの言葉を使い分けできるようになりたいものですね。そして、「真面目(まじめ)」がもっとイメージよく使用されるように使っていきたいです。

スポンサーリンク

関連記事



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です