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わたしは血縁で「おじいさん」と呼べる人が、物心ついたときにはすでにいませんでした。ですから、「おじいさん」とはどんな存在かはあまり解らないのですが、周りの友人のおじいさんを見ていると孫を心配する優しい「おじいさん」もいれば無口で頑固、しかめっ面をしている「おじいさん」もいました。こわい「おじいさん」は、いたずらっ子をよく叱っていて「名物じいさん」になっていた気がします。
この記事では「好々爺」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「好々爺」の意味と語源
「好々爺」の意味
それでは「好々爺」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「好々爺 」は「こうこうや」と読みます。
「好々爺」とは「善良なおじいいさん」「優しい、好感がある老人」という意味です。
「好々爺」は気のいい老人のことをいいます。
「好々爺」の語源
続いて「好々爺」の語源をご紹介します。
「好」は「好き」という意味ですね。「好む」や「昔の好(よしみ)」という使われ方をよくしています。「ちょうど当てはまって良い」「美しくて心惹かれる」「親しい」という意味合いがあり、それを二つ重ねている言葉が「好々」です。次に「爺」は「おじいさん」のことを言います。「じい」や「じじい」と読むのです。「じじい」とは美しくない言葉に聞こえ俗語のように思えますが、ちゃんと漢字があるのです。
「好々」は気に入られている証拠です。「好々爺」は「好き」という言葉が二重になって強調されています。それほどに「優しい、気のいい、大好きな、じじい」なのです。
「好々爺」の英語表現と類義語
「好々爺」の英語の表現
次に「好々爺」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- Genial old man(好々爺)
【例文】
- Father of the house across the street is a genial old man(お向かいのお父さんは好々爺だ)
- A genial old man and a called old man are scared in the house(好々爺と呼ばれているじいさんは家では怖い)
「Genial」は「明るく、優しい」「愛嬌のよい」という意味があり、「old man」は「おじいさん」という意味なので、「Genial old man」は「明るくやさしいおじいさん」という直訳になります。他にも「Good-natured old man」や「Good old man」なども「好々爺」という意味で使われることがあります。
「好々爺」の類義語
「好々爺」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 好青年(こうせいねん)
「好青年」とは「感じの良い青年」という意味です。青年は主に若い男性のことを表していて、爽やかなイメージがあります。「好々爺」の若いころは「好青年」だったのかもしれませんね。
「好々爺」の使い方
最後に「好々爺」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「うちのおじいさんは、好々爺然としているでしょう?」
- 「好々爺なおじいさんと言われているが、家では短気なじじいだ」
- 「あの神社にいつも座っている好々爺は、もしかしたら神様かもしれない」
- 「神社には好々爺と呼ばれている優しいおじいさんがいて、ボランティアで境内の掃除をしている」
- 「年をとったら、好々爺と呼ばれるような人になりたいなあ」
「好々爺」は「優しい」「感じのいい」おじいさんを表す時に使用します。
「好々爺然(こうこうやぜん)」という言葉があり、これは「昔はもしかしたら悪(わる)だったかもしれない、気のいいおじいさん」「優しそうに見えるけど、よく解らないおじいさん」を表す場合に使用することが多いです。
「好々爺」と「老害」
「好々爺」と言われるほどのおじいさんには、巡りあう機会が少ない気がします。それに比べ最近は「老害」と呼べるシニアが多く、若い人を頭ごなしに傷つけているのではないかと思ってしますのです。
しかし、このように「老害」を批判することも「老害」なのでは?という声もあり、気を付けなければと思うこの頃です。
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