「生兵法」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

スポンサーリンク

この記事は、約5分で読むことができます。


あなたは、ことわざに「生兵法は大けがの元」という言葉があるのをご存知でしょうか。
普段は「生兵法」という三字熟語を使う機会は少ないのではないかと思いますが、このことわざであれば聞いたことはあるかもしれませんね。「生兵法は大けがの元」ということわざは大きく失敗をすることの例えなのです。
誰しも、大けがはしたくありませんよね。そもそも「生兵法」という言葉の意味を知らなければ大けがをしてしまいそうです。
この記事では「生兵法」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「生兵法」の意味と語源

「生兵法」の意味

それでは「生兵法」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「生兵法」は「なまびょうほう」と読みます。
「生兵法」とは「なまはんかな知識や技術」という意味です。
知識や技術が中途半端で、大して身に付いていないことを言います。
また、「生兵法は大けがの元」ということわざは「中途半端な知識や技術に頼って行っていると、危険であり大きな失敗をする原因となる」ということです。

「生兵法」の語源

続いて「生兵法」の語源をご紹介します。

まず「生」という漢字には様々な意味がありますが、ここでは「熟していない」「未熟」という意味で使われています。「生意気」や「生半可」と使われます。
そして次に、「兵法」という言葉は「へいほう」と読むこともできて「戦の仕方」「戦術」という意味があります。
昔の戦は「兵法」をもとに行われていました。「兵法」が中途半端なものは、負け戦が多かったのです。戦国武将で「兵法」に強い武将は竹中半兵衛(たけなかはんべえ)や黒田官兵衛(くろだかんべえ)、蒲生氏郷(がもううじさと)らが軍師と呼ばれた戦略家達でした。
「生兵法」は「未熟な戦いの仕方」ということを表しています。これは「中途半端に戦の方法を知っている」ということになるのです。
スポンサーリンク

「生兵法」の英語表現と類義語

「生兵法」の英語の表現

次に「生兵法」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • little knowledge(生兵法)
  • scant knowledge(生兵法)

【例文】

  • A little knowledge is a dangerous thing(生兵法は大けがのもと)
  • I fail if I work in scant knowledge(生兵法で仕事をしたら失敗します)

「little knowledge」は「知識がほとんどない」「わずかな知識」という意味、「scant knowledge」も同じような意味合いで「知識が乏しい」ということです。

「生兵法」の類義語

「生兵法」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 浅知恵(あさぢえ)
  • 猿芝居(さるしばい)

「浅知恵」とは「浅はかな知恵、考え」ということで深みがなく、愚かな考えのことを表しています。
「猿芝居」は猿を訓練させてお芝居をさせたものを言い、そこから「下手な芝居」のことや「すぐに見抜かれるたくらみ」のことを言います。

 

「生兵法」の使い方

最後に「生兵法」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「そんな生兵法では、すぐに大けがをしてしまうぞ」
  2. 「生兵法は怪我のもとだから、もう少し準備してから出直しなさい」
  3. 「あなたが生兵法だということを、私はとっくに見透かしているんだ」
  4. 「どんな仕事も、生兵法で挑んで簡単にできるものではありません」
  5. 「『生兵法は怪我の元』と言って知識人ぶってもボロが出てしまいますよ」

「生兵法」は、ある知識を持っている人にはすぐに見破られてしまいます。
「生兵法は(怪我のもと)」「生兵法は(危険)」などと使われることが多いですね。

 

最初はみんな「生兵法」

何事も中途半端な知識だけではうまく行きませんよね。もちろん知識だけを頭に叩き込んでも、技術的なことを覚えなければ物事を完璧にこなすことはできないのです。
でも、物事はまず挑戦してみることが大切ですから、最初は「生兵法」だとしてもそこからどんどん知識や技術を身に付けていくことで完璧なものに近づくのではないでしょうか。

スポンサーリンク

関連記事



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です