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あなたの周りに、ちょっとした出来事でも大事件にしてしまう人はいませんか?
私の周りにいます。事情を知らずに話を聞いていると「ええー??」と驚くことが多いのですが、事情を知ったうえでその人の話すことを聞いていると「いやいや、そんなに大袈裟なことじゃないから」と突っ込みたくなるものです。
他人の話も、自分の話も、本当に「大袈裟」に話すので話半分で聞いていますが、悪いことではないんですよね。
「大袈裟」なほうが人に伝わりやすいこともあります。しかし、何でもかんでも「大袈裟」だと、私のように話半分で聞いてしまう人も出てきますよね。。
この記事では、「大袈裟」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。
「大袈裟」の意味と語源
「大袈裟」の意味
最初に、「大袈裟」の意味をご紹介します。
まず読み方ですが、「大袈裟」は「おおげさ」と読みます。
「大袈裟」とは、「大きな袈裟」「刀を袈裟がけに人を斬る」そして「物事を実質以上に誇張する」という意味です。
現在は、物事を誇張することで使われることが多いです。
「大袈裟」の語源
続いて、「大袈裟」の語源をご紹介します。
「大袈裟」は、仏教のお坊さんが着る法衣のこと。お坊さんの肩から掛けている金色などの派手な衣装を見たことがあるのではないかと思いますが、あれが「袈裟」です。
今では派手なものがよく目につきますが、元は古いボロ布切れをつなぎ合わせたものだったそうです。
インドの仏教の僧侶は昔、財産を持ってはいけない、私有物の所持は憚(はばか)られました。それは衣服も含まれます。なので、ボロボロの捨てられているような、もう価値のない布切れをつなぎ合わせ身を覆っていたのです。
それが「袈裟」の始まりですが、だんだんと中国など寒冷地へ仏教が渡り、「僧侶」だと示すための服装になっていきました。
日本に仏教が伝わり、階層などにより「袈裟」の豪華さも変わっていくようになりました。
元の「袈裟」の話からすれば、どんどん立派で大きなものになっていったことから、「物事を誇張する」ことを「大袈裟」というようになりました。
「大袈裟」の使い方
次に、「大袈裟」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「君は、本当に大袈裟な奴だなあ」
- 「頭を家具にぶつけ、大袈裟に『痛い!』と叫んでしまった」
- 「母は、いつも話を大袈裟にしてしまうので困っている」
- 「あんなに大袈裟な話になるとは思いもよらなかった」
- 「たまには、大袈裟に話を盛ってみるのもいいもんだ」
「大袈裟」は、普段よく使われる言葉ですね。
「大袈裟な(話をする)」「(態度が)大袈裟だ」などと、使われることが多いですね。
「大袈裟」の類義語と英語表現
「大袈裟」の類義語
それでは、「大袈裟」の類義語をご紹介します。
- 蝶蝶しい(ちょうちょうしい)
- 仰々しい(ぎょうぎょうしい)
「蝶蝶しい」は、「口数が多い」「いいかげんで調子がいい」という意味です。また「大袈裟」という意味もあります。
「仰々しい」は、「御大層な」「大袈裟な」という意味です。どちらも「しい」という言葉がつきます。ですから「大袈裟のような」という感覚で使用されます。
こちらの「絵空事」も、「大袈裟」のように物事を誇張して表現するときに使います。
「絵空事」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】
「大袈裟」の英語表現
最後に、「大袈裟」の英語表現をご紹介します。
- Exaggerated(大袈裟)
【例文】
- Appeal to the referee with an exaggerated attitude(大袈裟な態度で、審判にアピールする)
- Her story is exaggerated, so don’t take it straight(彼女の話は大袈裟だから、話をまともに受け取ってはいけない)
「Exaggerated」は「大袈裟」の意味のほかに、「誇張」という意味もあります。
また、「不自然な」「無理した」という意味でも使用されます。
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まとめ:「大袈裟」はとらえられ方で変わる
以上、「大袈裟」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | おおげさ |
意味 | 大きな袈裟、刀を袈裟がけに人を斬る、物事を実質以上に誇張する |
語源 | インドの仏教僧侶の法衣。もとは布をつなぎ合わせたみすぼらしいものが、立派な衣装へ変わり、「物事を誇張している」ことで「大袈裟」と使われるようになる。 |
類義語 | ・蝶蝶しい(ちょうちょうしい) ・仰々しい(ぎょうぎょうしい) |
英語表現 | Exaggerated(大袈裟、誇張) |
「大袈裟」は、お坊さんの物事を「盛った」ことでした。
話を盛ることは、時と場合により良くも悪くもとらえられます。
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