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あなたの理想の世界はどんなところですか?私の理想の世界はたくさんありすぎます。
お金の必要が無い世界、いつも気温が一定で平均で25℃くらいの世界、みんなが人を大好きで幸せな世界などです。
そんな「桃源郷」のような世界は、地球上のどこを探してもないかもしれませんね。どこの世界でも良いところもあれば必ず悪いところもあるものです。
ところで、「桃源郷」の意味をあなたはご存知でしょうか?
この記事では「桃源郷」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「桃源郷」の意味と語源
「桃源郷」の意味
それでは「桃源郷」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「桃源郷」は「とうげんきょう」と読みます。
「桃源郷」とは「俗世間を離れた別の世界」「仙境」という意味です。
「俗世間(ぞくせけん)」とは、私たち一般人が住む普通の世界ということです。「仙境(せんきょう)」とは「仙人が住むような俗界を離れた場所」という意味で「桃源郷」というのは「仙人が住むような場所」ということになります。
「桃源郷」の語源
続いて「桃源郷」の語源をご紹介します。
「桃源郷」は、中国の魏晋南北朝時代(ぎしんなんぼくちょうじだい)にいた陶淵明(とうえんめい)という文学者の作品の「桃花源記(とうかげんき)」が由来です。
そこは、遥か昔の秦(しん)の時代に戦乱の世を逃れて数百年も外界との接触を絶っている人々が平和に暮らしている村だったのです。
漁師は「また来れたらいいな~」と思ったのか、道に記しを付けながら帰りました。
俗世間に帰ってから自分の住む村の太守(村の長官)に平和の村の話をし、太守を案内しました。ところが道の記しは消されていて村を再び訪れることができませんでした。
この村のように平和で外の影響を全く受けないところを、人は理想とし「桃源郷」は「俗世間から離れた世界」ということになりました。
「桃源郷」の英語表現と類義語
「桃源郷」の英語の表現
次に「桃源郷」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- Shangri-la(桃源郷)
【例文】
- Here may be my Shangri-la(ここが私の桃源郷かもしれない)
- I should see Shangri-la a little earlier(桃源郷がもう少し先に見えてくるはずだ)
「Shangri-la」は、イギリスの作家である「ジェームズ・ヒルトン」が出版した「失われた地平線」という小説にでてくる理想郷の名称です。
「桃源郷」の類義語
「桃源郷」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 華胥の国(かしょのくに)
- 理想郷(りそうきょう)
「華胥の国」は、「中国の伝説の帝である黄帝(こうてい)が白昼夢で見た理想の国で平和であった」ということです。
「理想郷」とは、「現実には存在しない想像で描かれた理想的な世界」という意味です。
有るのか無いのか分からない「桃源郷」に似ていますね。「理想郷」は「ユートピア」と呼ばれています。「ユートピア」とは「どこにも存在しない場所」「理想的な社会」「空想的な社会」という意味です。
「桃源郷」の使い方
最後に「桃源郷」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「桃源郷に行ける人は、ほんの一握りなんだ」
- 「あなたの桃源郷は、どんな世界なのですか?」
- 「私は、桃源郷を探して世界中を旅して周りたい」
- 「彼は桃源郷へ行ってきたと言っているが、近所の中華料理屋のことだろう」
- 「地球のどこかに、必ず桃源郷があるはずだ」
「桃源郷」は想像上の世界です。想像で物事を言う時に使われます。
「桃源郷へ(行きたい)」「桃源郷は(どこだ)」などと使用される場合が多いですね。
「桃源郷」はどこかにあるのかな
昔の人は、「桃源郷」のような国がどこかに必ずあると信じていたのです。
現代で言えば、私たちの考える宇宙のような感じですね。宇宙は未知で、もしかしたら地球のような星があるかもしれませんからね。
皆が平和を願い穏やかに楽しく暮らしたいと思っているのに、どこにも「桃源郷」が無いのは何故なのでしょうか?
「桃源郷」があっても一般の人間には見つけられないということなのでしょうか。
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