「大丈夫」とは?意味と語源、英語表現・類義語【使い方の例文】

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「明日はお弁当いるの?」「明日は大丈夫~」という会話が親子から聞こえてきます。「大丈夫」ってそういう使い方するんだっけ?と疑問に思うこともありますが、便利な使い方だなあとは思います。
「大丈夫」という言葉は、一日に何度も使用するのではないでしょうか。誰かに肩がぶつかって「大丈夫ですか?」と言われたり、電車に遅れそうでも「大丈夫、走れば間に合うから」と自分に言い聞かせたりしますよね。
意味はなんとなく解って使いますが、どのようにできた言葉でしょうか。よく使う「大丈夫」を詳しく知ることで、正しい「大丈夫」の使い方をマスターしましょう。
この記事では「大丈夫」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

「大丈夫」の意味と語源

「大丈夫」の意味

それでは「大丈夫」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「大丈夫」は「だいじょうぶ」と読みます。
「大丈夫」とは「立派な成人男性」「あぶなげなく、安心できる」という意味です。
要するに、信用できて安心なことですね。

「大丈夫」の語源

続いて「大丈夫」の語源をご紹介します。

「大丈夫」は中国からきた言葉です。もともと「身長が1丈の男」という意味で、周の王朝が1丈と言うのを成人男性の身長の基準と設定したのです。1丈は約180センチメートルですから古代中国の男性にしては大きめな気はします。
1丈が成人男性の基準となり、そこから立派な男子を「丈夫」と呼ぶようになりました。
「夫」という漢字は、今の日本語では夫婦の「夫(おっと)」のことを言いますが、元は男性のことを言いました。
そしてインドから中国に仏教が伝わった時に、「立派な男子」の「丈夫」という言葉は学問や常識の備わった人を指すようになり、優れている存在を意味する「大」が頭につけられ「大丈夫」となったのです。
その「大丈夫」な「学問や常識の備わった優れている立派な男子」は「菩薩(ぼさつ)」のことを言っているのだ、ということになりました。
仏教の世界では「大丈夫」は「菩薩」を表す言葉になりました。

その後、日本に入ってきてから「大丈夫」の意味合いが変化しました。「立派な優れた男子」は「危なげなく安心できる」という意味になっていったのです。これはおそらく、「立派な男子」は学問も常識も備わっていて「菩薩」の様だから、「信頼できて安心」というところからの解釈ではないでしょうか。
ちなみに「菩薩」は女性と言われることが多いですが、本来は仏様なのでどちらでもないようです。
そして、近年は「大丈夫」の使い方に変化があり、「コーヒー淹れましょうか?」「大丈夫です」「送って行きましょうか?」「大丈夫です」と言うような使われ方をしています。
この場合の「大丈夫」は間違った使われ方なのですが、「安心」という意味から「コーヒーは入れなくてもいいので安心してください」「送っていただかなくても安心ですから」ということで使用され始めたのでしょう。
間違った使い方だとしても「いいえ、結構です」や「いりません」と返答するよりは、「やんわり」とお断りしていて私は好きです。

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「大丈夫」の英語表現と類義語

「大丈夫」の英語の表現

次に「大丈夫」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • All right(大丈夫)

【例文】

  • Is the body all right?(身体は大丈夫ですか)
  • Though I shake, this suspension bridge is all right(この吊り橋は揺れるけど大丈夫だ)

「all right」は「大丈夫」の他に「申し分ない」「結構な」という意味があり、現代の日本語の「大丈夫」の使われ方である「結構です」という意味に似た言葉ですね。

「大丈夫」の類義語

「大丈夫」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 女丈夫(じょじょうふ)
  • 心丈夫(こころじょうぶ)

「女丈夫」は「立派な成人男性」という意味である「大丈夫」の類義語で、「芯が強くしっかりしている女性」ということです。
「心丈夫」は「疑いなく頼れて心強いさま」という意味になり、「大丈夫」の「あぶなげなく安心」という意味に似ている言葉ですね。
それぞれ見た目は似ていますが、一文字変えただけで意味合いが違ってくるものですね。

 

「大丈夫」の使い方

最後に「大丈夫」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「吹雪はもうすぐ収まるから大丈夫、安心して休みなさい」
  2. 「病気はすぐに良くなるから大丈夫だよ」
  3. 「大丈夫だと思っていた旅行が悪天候で中止になった」
  4. 「大丈夫だから、君は悪くない、そんなに落ち込まなくてもいいよ」
  5. 「僕がずっと君のそばにいるから大丈夫だよ」

「大丈夫」は、言ってもらえると安心できる魔法の言葉ですね。
「大丈夫だから(安心して)」「(良くなるから)大丈夫だよ」などと使用されることが多いです。

 

「大丈夫」は精神安定剤

怖い夢を見た時お母さんが「大丈夫」と言ってくれたり、色々なことに自信を無くして落ち込んでいる時に「大丈夫」と声をかけてくれる友人の一言は、とてもありがたくて安心します。
たとえ根拠がなくても何故か精神安定剤のように心を落ち着かせてくれるのです。私も誰かが落ち込んでいる時には「大丈夫」と声を掛けてあげたいと思います。それが「菩薩」の心でしょうか?でも、ちゃんと根拠をもって「大丈夫だよ」と言いますね。

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