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急に「今、この非常ベルを押したらどうなるだろう」とか、「このケーキをこの人の顔にめがけて・・・」なんてことを考えることがあるのですが、これは悪魔の私がひょっこり顔を出して、いたずらしたくてウズウズしているのでしょう。
子供ではないので頭の中だけの妄想ですが、妄想に留まらず「出来心」でエスカレートしてしまう人もいるようです。
ところで「出来心」というのはどんな心なのでしょうか。
この記事では「出来心」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「出来心」の意味と語源
「出来心」の意味
それでは「出来心」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「出来心」は「できごころ」と読みます。
「出来心」とは「急に起こった悪心」という意味です。
「出来心」は計画的ではなく、ふと思いついたいたずら心や良くない考えのことを言います。
「出来心」の語源
続いて「出来心」の語源をご紹介します。
「心」は「感情」「意志」などの精神的なことを表します。「出来心」という言葉は「不意に外にあらわれた心」ということです。
「出来心」には許されるいたずらもあれば、法に触れてしまう犯罪もあります。
許されることは、例えば兄弟のおかずをこっそり食べてしまったり、お母さんのメイク道具をこっそり使ってお化粧をすることなどでしょう。家族間のいたずらであれば許されることも多いです。法に触れる「出来心」は様々ありますが、全てを「出来心」で容認することはできません。
「出来心」の英語表現と類義語
「出来心」の英語の表現
次に「出来心」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- sudden impulse(出来心)
【例文】
- I had a shoplifting from sudden impulse(出来心から万引きをしてまった)
- Not a problem that requires only sudden impulse(出来心で済む問題ではない)
「sudden impulse」の「sudden」は「突然」という意味です。「a sudden rain(突然の雨)」などと使用されます。「impulse」は「衝動」です。「impulse buying(衝動買い)」と使うことがあります。
「出来心」の類義語
「出来心」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 魔が差す(まがさす)
「魔が差す」とは「心の隙間に悪魔が入り込んだように、急に悪い考えを起こす」ということです。普段は悪い事など考えない人でも、何かの拍子で不意に悪魔が入り込み犯罪を犯したりすることがあるのです。
「出来心」の使い方
最後に「出来心」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「ほんの出来心が始まりで、犯罪の世界へと入ってしまった」
- 「ほんの出来心から万引きをしてしまった」
- 「小学生のころは、出来心でスカートめくりをしていた」
- 「出来心のいたずらから、いじめていると誤解されてしまった」
- 「出来心から夫の携帯を覗いてみたことを後悔している」
「出来心」は急に思いつく悪い心なので思いつくことは止められませんが、それを行動に移さないことが大切ですね。
「(ほんの)出来心」「出来心(から)」などと使用する場合が多いですね。
「出来心」だけにとどめよう
「出来心」は「急に思いつく悪い考え」です。それを実際に行動してしまうと「出来心」だけでは済まされない場合があります。法を犯すようなことをすれば、その先もずっと心に傷を負ったままですし、他の人にも大変迷惑をかけてしまうのです。
「出来心」は心の中だけで留めておくだけだと悪い心のままで他の考えも悪い方へと引き寄せられてしまうので、心の中で面白おかしく楽しいオチを付けてみてはいかがでしょうか。
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